↑ トップ頁へ

2001.3.5
 
 


リードする台湾のIT産業…

 2000年9月末現在、台湾の携帯電話利用者は約1,600万人だという。(電子時報2000年11月30日) 99年の39%増だ。単純計算での普及率は73%だが、老人や子供を除けば、ほぼ一人一台に達したとみなせるという。個人用パソコンも1,200万台以上でネットワーク人口も500万人を越えたと言う情報もある。(http://www.ippc.com.tw/communi/communi6.asp)

 台湾のIT・通信機器利用はアジアの先頭に立っていると言ってよいだろう。

 ちなみに、IT・通信製品の2000年輸出額は195.6億米ドル(対前年29%増)、輸入額は112.8億米ドル(対前年32%増)である。有力企業は好調そのものだ。国内基盤の進展と、産業の発展が絡み合い、好循環を作り出しているのであろう。
 パソコンのマザーボードで圧倒的な地位を占めて以来、台湾のIT・通信製品産業は躍進を続けている。

 一方、日本では、国内でパソコンを350万台も販売しているメーカーが、2000年度のパソコン・PDA事業決算が赤字になりそうだ、と発表した。当然、次年度には、抜本的な事業変革が必要になる。しかし、製品仕様で特段の優位性を発揮できる根拠はなさそうだ。生産量とコスト構造からみても、台湾優位を崩せる策が簡単に案出できるとは思えない。

 日本は、デジタル製品の製造拠点としては、競争力を失いつつある。先を進むアジアの国々に屈しかねないのだ。


 アジアの先進性の目次へ>>>     トップ頁へ>>>
 
    (C) 1999-2004 RandDManagement.com