→INDEX ■■■ 曼荼羅を知る [2019.2.3] ■■■ [8]胎蔵曼荼羅 虚空蔵菩薩 中央の5区画は、蓮華・佛・金剛の3尊形式で、この上部に釈迦院があり、下部には虚空蔵院という構成。主尊はもちろん虚空蔵菩薩。 ┌────────────────┐ │┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼│ │┼┌─┬────────┬─┐┼│ │┼│┼│┼┼┼┼┼┼┼┼│┼│┼│ ←文殊院 │┼├─┼────────┼─┤┼│ │┼│┼│┼┼┼┼┼┼┼┼│┼│┼│ ←釈迦院 │┼│┼├─┬────┬─┤┼│┼│ │┼│┼│┼│┼┼┼┼│┼│┼│┼│ ←遍知院 │┼│┼│┼├────┤┼│┼│┼│ [左隣接]観音院 │┼│┼│┼│┼┼┼┼│┼│┼│┼│ │┼│┼│┼│┼┼┼┼│┼│┼│┼│ ←中台八葉院 │┼│┼│┼│┼┼┼┼│┼│┼│┼│ │┼│┼│┼├────┤┼│┼│┼│ [右隣接]金剛手院 │┼│┼│┼│┼┼┼┼│┼│┼│┼│ ←持明院 │┼│┼├─┴────┴─┤┼│┼│ │┼│┼│┼┼┼┼┼┼┼┼│┼│┼│ ←虚空蔵院 │┼├─┼────────┼─┤┼│ │┼│┼│┼┼┼┼┼┼┼┼│┼│┼│ │┼└─┴────────┴─┘┼│ │┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼│ └────────────────┘ 尊像の配置は主尊の左右に2列で両端に重要な菩薩を置いてある。 それぞれ蓮華部院と金剛手院の代表の役割を担っているのであろう。 :D D ○:○○○○○○○○○:○D D: ←十波羅蜜 飛天 :○○:○○○○ ○○○○○:○○: :SV○:○○○○ ↑虚空蔵菩薩 <中央部前列> [CFL3] 忿怒鉤観自在菩薩 [CFL2] 生念処菩薩 [CFL1] 共発意転輪菩薩 [CFC0] 虚空蔵菩薩 [CFR1] 無垢逝菩薩 [CFR2] 蘇婆胡菩薩 [CFR3] 金剛針菩薩 [CFR4] 蘇悉地羯羅菩薩 <後列> [D] 飛天 2 [LB1] 智波羅蜜 [CBL4] 精進波羅蜜 [CBL3] 忍波羅蜜 [CBL2] 戒波羅蜜 [CBL1] 檀波羅蜜 [CBR1] 般若波羅蜜 [CBR2] 方便波羅蜜 [CBR3] 願波羅蜜 [CBR4] 力波羅蜜 [RB1] 禅波羅蜜 [D] 飛天 2 <左端部> [LFM] 一百八臂金剛蔵王菩薩 [LFS] 曼荼羅菩薩 <右端部> [RFM] 千手千眼観自在菩薩/千手観音菩薩 [RFS] 不空鉤観自在菩薩 [V] 婆蘇仙 [S] 功徳天 一百八臂と千手千眼というのも凄まじい限りだが、前者は煩悩を打ち壊す除夜の鐘でお馴染みの数であるし、後者も名称としてはポピュラーである。 "波羅蜜"とは迷いの此岸から悟りの彼岸へ至るための、菩薩の"実践"的修行を指す言葉。 ・・・檀(=布施) (持)戒 忍(辱) 精進 禅(定) "智慧" 般若 虚空蔵菩薩を想起するのだから、根幹は"智慧"波羅蜜だろう。 さらにこの"智慧"を分解すると4ッになり、都合10に。 ・・・方便 願 力 智 (参照 ママ引用でなく改変していますのでご注意のほど) 越智淳仁:「図説・マンダラの基礎知識―密教宇宙の構造と儀礼」大法輪閣 2005年 (C) 2019 RandDManagement.com →HOME |