→INDEX ■■■ 曼荼羅を知る [2019.3.7] ■■■ "非日本型"密教 砂曼荼羅 浅学なためさっぱりわからないのだが、無視もできないので、インド亜大陸の流れについて。 仏教はインドから事実上放逐されてしまったが、ネパール・ブータン・チベットではその道を歩まないで済んだ。ただ、全般的に見て、日本に伝わった密教とはかなり異なる教義の仏教である。 日本における密教は、所作タントラ@灌頂経⇒行タントラ@大日経⇒瑜伽タントラ@金剛頂経&理趣経という流れとされるが、インド亜大陸ではさらに無上瑜伽タントラへと進んだのである。 こうした教義の進展に合わせ、当然ながら曼荼羅も変わる。 以下のように。・・・ 秘密集会曼荼羅Guhyasamāja 呼金剛曼荼羅Hevajra 勝楽曼荼羅Samvara 時輪曼荼羅Kalacakra しかし、残念ながら、解説をいくら読んでもその意味も意義も小生には理解できず。 一般には、この地域の図絵は砂曼荼羅として知られている訳だが。 無上瑜伽の最終的な奥義とされる経典(男女尊交合の時輪金剛が本尊)に基づく灌頂儀式で用いられるのが時輪曼荼羅だと思われる。 モヘンジョ・ダロ遺跡の頃からの土着信仰である"リンガ(男根)+ヨーニ(女陰)"巨大石像(御神体)崇拝を核とする、シヴァ神信仰の仏教への取り込みを図ったのだろうが、そんなことをすれば、仏塔(ストゥーパ)とリンガの習合が発生しかねない。部外者の不信人者からしてみれば無理筋ではないかと思うが。 主尊は四面十二腎姿らしい。全部で700尊以上と膨大な数だという。 身口意の三密の楼閣と地水火風空の五大輪、火炎輪で囲まれていると。 (参照) 森雅秀:"時輪マンダラの墨打ち法"@高野山大学仏教学研究室 編:「仏教文化の諸相 : 高木訷元博士古稀記念論集」山喜房佛書林 2000年」 現在のチベットでよく見かける砂曼荼羅はそれをシンボライズしたものか。 (参考) "カーラチャクラマンダラ"@Namgyal Monastery Institute of Buddhist Studies, Ithaca…英語版の方をお勧めする。 曼荼羅検討はここで完。 (C) 2019 RandDManagement.com →HOME |