表紙 目次 | ■■■ 本を読んで [2015.6.24] ■■■ 365種のビールを眺めて ビールを開放感ある場所で飲むのは気分爽快。東京近辺の色々なところでビアフェスティバルが開催されるようになったので嬉しい限り。・・・代々木公園、日比谷公園、お台場、豊洲公園、芝公園、大久保公園、駒沢公園、六本木ヒルズ、山下公園、横浜赤レンガ倉庫、等々。 小生の好みは、山下公園。散策可能だし、雑踏にならないので。 ベルギービールのお店には昔から時々立ちよっているが、最近になって六本木や神楽坂辺りにいると、クラフトビールを飲んだりする。これも又愉しき哉。 夏の夜は、霞町で、マヨネース+ポテトフリッツでベルギービールだったが、随分と昔に、そのお店は閉店。しかたなく、渋谷にわざわざ飲みに出たりして。 今や、そんな時代が嘘のよう。そのうちクラフトビール店だらけになるのかも知れぬ。 前置きが長くなったが、今回取り上げるのは、ビールカタログ本。その手の本だと、いかにもスポンサーが付いていそうなムック形式を思い浮かべるが、それとはビジネス形態が違うようなのだ。 と言うのは、発行元はと眺めてみると、ステレオサウンド ワイン王国となっていたから。なんだ、オーディオに飽き、ワインに跳びつき、今度はクラフトビールかいナという印象ありあり。時代を感じさせて面白いではないか。 著者紹介を見ると、ビアライター。 ビアジャーナリストアカデミー卒業生が活躍中ということのようだ。 1年間で365本を紹介するというだけ。分類説明、醸造所の特徴、訳のわからぬティスティング表現、というのが、この手の本のおきまり三大噺だが、それとは大分違う。というか、それらは皆無。 この日なんの日に合わせて、ビールを選ぶのも乙なもの感覚で頭からお尻までまとまっているのだ。執筆者は、つまらぬ造作と思いつつも、それをブラッシュアップ仕事に携わる編集者かも知れぬ。(間違っていたらご勘弁の程。) と言うことで、気に入ったので読破。というより、眺破だが。 要するに、これから飲んでみたいビールを探したかっただけ。 イヤー、結構、飲んでいないもの多し。日本と米国のビールが目立つせいもあるし、掲載されていないものも少なくない。 なかなか面白い。 小生が飲んだことがあるビールをピックアップしてみた。 【大手4社】 スーパードライ 一番搾り プレモル 黒ラベル 麒麟ラガー「瓶」が欠けるのが残念。4社になってしまったが、気分的にはオリオンも入れたいところ。 ハートランド グランドキリン 恵比寿プレミアム ザ・プレミアムモルツ マスターズドリーム クラフトセレクトペールエール サントリー 余りに種類が多すぎ、スーパーの棚から駆逐され、入手難のものだらけ。クラフト系をワイングラスで飲むと美味しいと思うが。 【その他国内】 エチゴのホワイトエール 東京ブラック 奥入瀬ダークラガー 銀河高原 小麦のビール 水曜日のネコ よなよなエール 湘南アルト COEDO伽羅 掲載品は飲んだことのないものスラリ。小生は、マイナーブランドのピルスナー系は買わないが、そうするとエール系となる。ところが大ハズレに当たったりしたので、どうしてもミナーな小麦系を選ぶせいもある。 観光地には必ずと言ってよいほどクラフトブランドがあるが、どうなんだろう。 【メキシコ】 Corona Extra う〜む。これは好き好きだネ〜。 【米】 SAMUEL ADAMS Boston Lager Miller ANCHOR Porter 流石に、米国的清涼感満杯のBUDは選ばれなかったようだ。Coorsなら入れてもよさそうな感じがするが。米国ビールがずらりだから、漏れて当然か。日本で米国ビールが並ぶお店があるということなのだろうから、これには正直驚き。 【アジア】 青島啤酒 中国 Singha タイ Tiger S.P. Bintang インドネシア 東南アジアでは、リゾート域では水を飲まずにビールとなるから、上記は定番ではないか。東京でも売っている訳だし。そういう点では、San Miguelもあってもよさそう。"333"はベトナム料理店だけか。台湾啤酒になると見かけないが。そういえば、インド料理店で何回かインドビールを飲んだことがあるが、ブランドは何だったのだろうか。全く覚えがない。発祥地エジプトのビールもとある東京の料理店で飲んだが、コストパフォーマンス最悪で以後行く気せず。 【英】 BASS PALE ALE Boddingtons Pub Ale Murphy's Irish Stout 一大ブランドStrlla Artoisが抜け落ちている。日本企業の定番品を並べながら、これを忘れるとインターナショナルなセンスを疑われるゾ。尤も、BASS PALE ALEを飲んでいたら、ロンドン子はLondon Prideだゾとのご高説を聞かされたことがある。自称在日英国人が隣に座っていたため。 そのお店ではないが、WYCHWOOD Hobgoblinを置いてあるお店もある。多分、ラベルが面白いからだろう。好きか否かは別として、これは選んで欲しかった。奇妙な味だし。 そうそう、この本は、ペールエールが結構目立つ。 【アイルランド】 Guinness Extra Stout これは定番。 【蘭】 Heineken Grolsch 肩が触れ合うほど混みあうお祭りではGrolschしかなかろう。最近は余りの混雑で行く気が失せたのでとんとご無沙汰。 【デンマーク】 Carlsberg 正直、よくわからん。 【独】 KOSTRIZER Schwarz Erdinger Weiẞbier Hefa Kölsch Radeberger Pilsner Früh Kölsch Schlenkerla Rauch Märzen Hofbräu Original 時々、ドイツビールフェアがあるので、色々味わうが名前が覚えられない。Beck'sとLöwenbräuを入れなくてよいのだろうか。小生は、なんといってもKOSTRIZERの黒。 【ベルギー】 Hoegaarden White Celis White Vedett Extra White Saison Dupont Duvel Duchesse de Bourgougne Chimay Doree Goud Chimay Bleue Rochefort10 Orval Deus St.Feuillien Saison Lindemans Pecheresse Lindemans Cassis 下手に網羅的に集めると、ベルギービールだらけになりかねない訳だが、そんなことをしてもらっても、そうは試せるものでもない。 Chimayにしても、RougeとTriple(ホワイト)もある訳で。これらは、冬にのんびり飲むには良さげが、夏の屋外フェスタにはどうなんだろうという気にさせられる。結構飲んでいる方は多いのだが。 Leffe Bruneが無いが、フェスタは都合もあるだろうが、カタログを作るなら定番品ではなかろうか。 そうそう、フルーツビールは競争激化のようだが、小生はBelle Vue Kriekの生が嬉しいクチ。 これに限らす、国産化されていたり、輸入代理店が変わったりと、それぞれに様々な事情があるから、ビジネス上の都合も考慮せざるを得ないのはわかるが、これは入れて欲しいもの。 フェアだと初めて飲めぬものがあると楽しくなる。なかには、驚くほど美味しいものもあったりするが、簡単に入手できるとは限らない。従って、そのうち名前を忘れてしまうのが残念。その程度のファンということでもある訳だが。 実際、365種類のうち、これだけしか味わったことがないのである。今後、全部飲もうなどというつもりは毛頭ないが、飲みたいものはいくつか見つかった。でも、すぐに名前を忘れてしまいそうだ。ゴールなど無いから、先は長い。そこが歓びの根源でもある訳で。 (本) 富江弘幸:「BEER CALENDAR(ビアカレンダー」 ステレオサウンド 2015年5月30日 本を読んで−INDEX >>> HOME>>> (C) 2015 RandDManagement.com |