↑ トップ頁へ |
2004.12.8 |
|
|
大人のおもちゃを眺めてどのような「おもちゃ」が売られているか、インターネット販売店を眺めてみると、流れがわかって面白い。幼児や学童がいない家庭では、街の玩具屋にわざわざ足を向けることなど稀だろうが、インターネットだと、ふと気になりったら、なにげなく店屋に入っていける。 もっとも、こんな見方は間違っているのかもしれない。 「おもちゃ」は子供用だと思うと大きな間違いのようだ。「おもちゃ」は「ホビー」の1種と化しており、大人の遊びになりつつあるようだ。 実際、「18才以上」というジャンルがある。(1) これを見ると、懐かしいヒット商品のルービックキューブや、ジェンガが一番の売れ筋らしい。 確かにこうした玩具なら、暇つぶしに挑戦して、頭を抱える大人の姿に納得感が生まれる。 もっとも、そんな時代は終わりつつあるようだ。 主流の商品は、頭をつかうものではなく、フィギャーなのである。 なかでも、「プーリップ」(2)や「スターウオーズ」(3)が圧倒的な人気を誇っている。さらには、コスプレ系商品も売れ行き好調なようだ。(4) 要するに、女性はファッションドール収集、男性はアクションフィギャー収集が流行っている訳だ。 前者では、昭和レトロを感じる、バービー、リカちゃん、タミーちゃん、といった着せ替え人形が、今もって人気があるらしい。しかし、次世代のジェニー、さらに、現在のプーリップと、人形間の競争は激しいようだ。 試しに、ファッションドールの名前を書き写し始めると、その数の多さに驚く。ブライス、ジーン、キャンディ、サアラ、スーパードルフィー/ミュウスウィートドリーム、タイニーベッツィー、シドニー(タイラー)と、いくらでもでてくる。おそらく、消えてしまった名前も沢山あるに違いない。 人形ホビー雑誌「Dolly*Dolly」(5)を見ると、様々な着せ替え人形シリーズがある上、創作人形や伝統人形も加わっており、この世界は多種多様であることがわかる。 かくも広いのか、と認識させられる。 ここまで人気が沸騰しているのは、収集の喜びと共に、作る楽しみを味わえる点にあるようだ。 例えば、ヴォーグ学園では「人形ドレス教室」(6)が開催されており、ジェニーの着せ替えはファッション雑誌で有名な日本ヴォーグ社からシリーズ本が出版されており、復刻版企画が進むほどだ。(7) 大人のおもちゃを眺めることで、成熟化社会での楽しみの一端が見えてくる。 --- 参照 --- (1) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/browse/-/13321931/ref=amb_left-1_115567_8/249-5633865-1953917 (2) http://www.junplanning.co.jp/products/main/pullip/products_pullip.html#pullip (3) http://www.tomy.co.jp/starwars/ (4) http://www.cospa.com/trantrip/ (5) http://www.graphicsha.co.jp/Data/dollydolly.html (6) http://www.tezukuritown.com/0R1_I/c/T0410I001.htm (7) http://www.fukkan.com/vote.php3?no=6497 文化論の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
|
(C) 1999-2004 RandDManagement.com |