食の安全3択テストへのお誘い 高校生時代のテストでお馴染みの3択問題にでくわした。役職引退記念に作成したモノのようだ。 気が向いたら挑戦してみたら如何かと。 たった10問しかないことだし。・・・ → So long, and thanks for all the comments by Andrew Wadge [Chief Scientist, Food Standard Agency, UK] @"hungry for science" on 26 September 2013 正確には、「a, b, c, d」の4択。但し、(d)は「Don't know」である。 作者は、それを選ぶような方には、・・・ "I hope you didn't drop too much chip fat over your keyboard while doing the quiz."と。 と言うより、日本ではこれは差し詰めお役所型。自分の担当外にはいたって無関心な体質の方々である。しかし、その結果コレを選ぶことになったという訳ではない。データが揃っていないし、専門家からお話を伺ったこともないから、はっきりしたことはなにも申しあげられませんと答えるだけの話。この姿勢を悪く言う人もいるが、それで結構。 要するに、皆がどんな回答をするか先ずは様子見。その上で選択するというだけ。 英国ではそうはなっていないようだが。 尚、(a)とは、現況での食の重大リスクをたずねると、違法馬肉使用と答えるクチの方々用の選択肢。作成者のこういう方々へのアドバイスは、学校に戻って勉強やり直したらだが、どんなものか。小生は、過半がそういう人々からなる社会に我々は住んでおり、今から勉強をやり直してもたいした効果無しと見るが。どうしてそうなるかといえば単純なことで、自分の頭で考えるのが面倒というに過ぎないから。TVや新聞のエンタテインメント情報を知るだけで十分なのである。 専門家は科学的知識不足こそが問題と考え、教育こそ重要と説くが、それが奏功するのは、自分の頭で考えるエリートがしかるべき部署にいる社会だけ。 日本の場合、自分の頭で考えていないことさえ気付かない自称エリートが多すぎる。そうだと、「大衆教育」は良い方向に進むとは限らないから注意した方がよかろう。 英国とは違うと思う。 例えば、自信をもって以下のように言い切れるのだから羨ましい。これは駄目だと、正直に語れる社会なのである。 "When eating out, " "Checking the food hygiene rating." 要するに、次のような姿勢はあかんぜという訳だ。 "Checking the state of the table cloths and toilets." 日本など、こちらが推奨されているのではないかネ。それこそが、お店の姿勢を象徴しているのだとかいう理屈で。 なんといっても圧巻はウイルスを殺す高温食洗器普及がさっぱり進まないこと。アジアでは肝炎感染リスク大なのにもかかわらず、知らん顔である。日本では、テーブルを綺麗に拭くことの方が重要なのだ。当たり前だが、こうした設備があるのは、もっぱらチェーン経営等の企業が運営している店舗。しかし、これが評価されたのを耳にしたことがない。逆に、この手の店にはリスク山積として、様々な話があがってくる。もちろん、なかにはトンデモない経営もあるが、小生はそれが多数派とは見ない。 ところが、小規模なお店の方のリスクについてはほとんど語られないのだ。その根拠はさっぱりわからないが、どうも小規模なお店は「真面目」と見なすべきらしい。・・・確かに、未だに食器手洗いのお店だらけ。機械洗浄でないから心がこもっていて安心ということかネ。なにせ、衛生状態優良と見なされるそうだから。 そうそう、簡単な質問という言い方は誤解を招くかも。 日本人にとって、「見かけ上」はえらく難しい質問もあるからだ。 それに遭遇すると、真面目な人だと「Don't know」となるが、高校時代に三択系に慣れているなら、質問者の意図を推量すれば、どれが正解かは一目瞭然。 どういうものかって? 「英国で、カンビロバクター菌汚染鶏肉による年間発症例はどの位?」 900万件だそうである。これが英国で真っ先に注意すべきリスクなのは、説明してもらう必要もなかろう。 それじゃ、食中毒を抑え込んでいる日本だと、なにが重要かナ。 「Don't know」でしょうか。 健康の考え方−INDEX >>> HOME>>> (C) 2013 RandDManagement.com |