■■■ 感染症の見通し 2013.11.5 ■■■

SARSは当面心配ご無用か

ハクビシンがSARSウイルスの媒介者とされたが、どうも腑に落ちぬ感じだった。
限られた個体のみが感染しているだけというのに、コイツがヒトへの伝染源との理屈はいかにも無理筋に映るから。

とは言え、それ以外になさそうというのが、摩訶不思議だった訳である。
なにせ、いつまでたっても、中国の食用動物市場で売られている他の種や、そこらを飛び回る鳥から、一切ヒト伝染性ウイルスが検出されなかったからだ。

それがついに解明された模様。
蝙蝠の1種(キクガシラコウモリ)が病原体保有者だというのである。
ようやく、ハクビシン君の疑いが晴れた訳である。と言っても、蝙蝠と人の間の伝染媒介者である可能性が消えた訳ではないが。

まあ、中国では、蝙蝠の糞を集める商売(夜明砂)もある位だから、その辺りどうなっているのかさっぱりわからぬ。中国のこの辺りの実態は想像しがたいものがあろう。
ただ、洞窟住まいで、ヒトが近寄るのを嫌う手の哺乳類だから、SARSウイルスが広がることは無さそう。

もっとも、長期的に見れば問題は残る。この蝙蝠はユーラシアに広く棲息しているからだ。当然ながら、日本にも棲んでいる。しかし、ウイルス宿主化しているのは今のところは中国在住者だけだろう。
今後、それがどれだけ広がる可能性があるのか気になるところ。

まさか、海を越えて日本にやってくることはなかろうが、欧州辺りにはそのうち表れると見るべきか。
殺虫剤を撒かれて餌が減っており、絶滅を逃れるには、大遠征しかな手はなさそうだから。

(記事) SARS、起源はコウモリ 中国チーム確認 2013/10/31 3:00 日経
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