■■■ 健康の考え方 2013.11.8 ■■■

砂糖税はどうかと思うが

砂糖含有飲料に20%課税することで肥満を減らそうなる取り組みを始めようとの運動に勢いがあるらしい。英国でのこと。
どうも、マスコミが一斉に報じたようである。

Oxford 等による調査研究で砂糖税効果ありとの結論が出たわけだが、若者の肥満/糖尿病/虫歯でもたらされるコストの巨大さを考えると、まんざらあり得ないことでもない。

小生は、この手の施策は短絡的発想であり、碌な結果しかもたらさないと思うが、世の中の見方は逆である。カルト的発想が好まれる時代だから致し方ないが。
その点、BBCの引用はまともだと思う。・・・
 "The cost of sugar-sweetened beverages is
 currently so low that
 any price increase would be so marginal that
 it would be unlikely to affect intake."

問題は「砂糖」にある訳ではなく、それは原因でなく一種の結果なのでは。

若者が太る理由は、自明ではないのか。
 ・カロリーを消費する肉体活動が減っている。
  -筋肉運動をしなくなった。
 ・ブドウ糖が欲しくなる活動が増えている。
  -眼、指先、脳味噌を使うことばかりする。
 ・偏食なので食品/飲料を摂りたくなる。
  -食のアミノ酸/ビタミン/ミネラルのバランス悪し。
  -必要量未達の成分摂取のため大食化しがち。
 ・余剰カロリー過多が続き脂肪蓄積以外に手なし。

「すぐにもブドウ糖が欲しい」気分の人に、価格操作で抑制を図ってもおそらく無駄である。他のコストを抑えるか、ブドウ糖代替摂取方法を図るのがおちでは。

小生は、砂糖の問題として考えるべきは、子供の家庭教育だと思うが。子供に限っては、ある一定量を越えて摂取すると、再現なく欲しくなるように見えるからだ。煩く親にせがむから、その要求に応えてしまうと、大量摂取が習慣化してしまう。成人になれば、砂糖の大量摂取欲望は自然に落ちるものだと思うが、そうならなくなってしまうこともあり得よう。この手の症状を呈してしまったら、砂糖課税で防ぐことは無理筋である。

(記事) Sugary drinks tax 'effective public health measure' 1 November 2013 Last updated at 01:06 GMT BBC
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