表紙
目次

■■■ 健康の考え方 2014.7.25 ■■■


朝食時間10分の時代

WSJの記事によると、朝食に費やす時間は12分だという。

うーむ。
朝は時間がなくて、のんびり食べるどころではないということか。

出勤準備の合間にトースト1枚、昼はデスクでサンドイッチ、夕食は冷凍食品をレンジで温めるだけという人も少なくないようだし。そんな人から見れば、朝の12分は垂涎ものだったりして。
確か、日本人の平均食事時間は1日1時間半くらいで、ほとんど変化無しだったと思う。マクロで見ればどうやら及第点となるが、せわしない食事状況に陥っている人も少なくないのかも。
今はどうか知らぬが、確か、フランス人が矢鱈に長時間とのデータを見た覚えがある。赤ワインでものんびり飲みながら、ダラダラと食事をしていればソリャそうなるだろう。その辺りが、循環器系疾患での死亡が少ない理由と睨んでいるのだが。

米国人にそんな習慣は如何などときこうものなら、即座に、そんな生活などあり得ぬと片づけられるに違いない。今から、食事時間を延ばす方向など、とても考えられぬと言うだろう。

そんなこともあるのか、米国での定番朝食だったシリアル食習慣が崩れ始めているのだとか。
要するに、朝もスナックで済ますようになってきたということ。
起きがけにスナックというのは、小生にしてみれば耐え難いが、米国ではすでに3分の1程度にのぼっているというから、凄い適応力。慣れればどうということもないのだろうか。
それに、もともと、10時頃になるとスナックを食べる人が多いから、量的には栄養は十分摂っていることになろう。従って、それで十分と考えているのだろう。

しかし、流石米国人。
食事の所要時間減少で不健康化させまじと、それを逆手にとった動きが生まれているようだ。
その究極の姿は、1日6回のスナック食。
確かに、血糖値のアップダウンを考えれば、間欠食は悪い話でもなく、それなりの栄養成分を含んだスナックであれば健康上悪くないという理屈は成り立つ。
まあ、情緒より、理屈ということか。
食べるために生きている訳ではないから、目標に向かって進むには、この食事パターンが最善ということなのだろう。
小生はとても真似できぬ。

一方、日本だが、大学生は、相変わらずの朝食欠食が続いている模様。
一心不乱に勉強しているとは思えないから、食事より、仲間と群れる時間や、その話題作りに忙しいということなのだろう。

大学生でさえと言うべきか、大学生だからと言うべきかわからぬが、12%もが欠食なので、補助金を出して150円朝食を提供している東京の大学もある。
京都や滋賀では学食で「100円朝食」を始める動きが広がっているという。おそらく、他地域でも、同様な取り組みが行われていることだろう。
確かに、1人暮らしだと、準備と片づけを考えると、しっかりしたメニューにすると小1時間かかってしまうし、簡単にすれば味気ないというだけでなく、美味しくないだろうからわかる気はする。

少し工夫すれば、それなりの料理になるのだから、挑戦したらよさそうに思うが、無理か。
欠食よりは、スナックだけでも食べた方がよさげだが、それだけではいかにも栄養成分不足。サプリメントは不可欠となろうが、そうすると予算オーバーか。

(WSJの記事)
As Cereal Slips, a New Battle Over Breakfast Dollars Kellogg Gets Squeezed by McDonald's, Taco Bell as Tastes Shift to High-Protein Foods By Julie Jargon and Annie Gasparro July 22, 2014 2:24 p.m. ET
Forget Dinner. It's Always Snack Time in America More Consumers Forgo Traditional Meals in Favor of Snacks Several Times a Day?Roiling the Food Industry By Mike Updated July 2, 2014 3:37 p.m. ETEsterl
(京都新聞の記事)
100円朝食、大学で浸透中 習慣改善へ京都・滋賀で拡大 2014年07月16日 14時30分
(國學院大學 保健室 健康コラム&ニュース)
2014年7月1日 学生部企画 朝食力プロジェクト/健診時アンケート結果


 健康の考え方−INDEX >>>    HOME>>>
 (C) 2014 RandDManagement.com