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■■■ 健康の考え方 2015.5.10 ■■■


コーヒー疫学調査は盛んだが

コーヒー、紅茶、緑茶の合計で、1日最5杯飲む手の人間は、コーヒーと健康の関連をうたう記事には必ず目が向く。と言うことで、この話題は、すでに何回もとりあげてきた。

健康が気になるからという訳でもないのである。たとえ死亡率上昇との指摘があったところで、それはコーヒーを飲んだ直接の結果ではなく、対象母集団におけるコーヒーを飲んでいる人達の生活スタイルから来たものと、独善的に解釈するだけ。飲む量を増やすとか、飲み方を変えることはあるかも知れぬが、減らす気などさらさらない。

当然ながら、飲むと健康に寄与しそうな「お話」は有り難く拝聴することになる。その後は、気分がよくコーヒーが飲めるからだ。一種のエンタテインメントである。

しかしながら、飲めば死亡率が低下する結果が得られたと言っても、その論旨が納得いかぬ時は不快感がよぎる。
今回はそんな話。・・・

1990年代に10都府県に住んでいた40〜69歳を対象とした調査結果である。
 コーヒーを「1日3〜4杯」飲むと答えた人は、
 「ほとんど飲まない」とした人に比べて、
  心臓病で死ぬ危険性が36%低く、
  脳血管病は43%減、
  呼吸器病でも40%減 だという。

わざわざ、コメントを記事に掲載させるところを見ると、クロロゲン酸やカフェインの効果が考えられると言いたいが故の調査研究のようである。

クロロゲン酸は糖の吸収を抑える効果ありとされる物質の筈。それなら、何故に糖尿病の話は出ないのだ。

一方、「1日5杯以上」の人は、その効果が薄れるという。成分が効くというなら、どういうことかネ。

この結果からは、癌による死亡との関連は見られないとのことだが、特定の癌でもはたしてそう言えるのか。なんでもかんでも一緒くたにした「癌」で眺めて意味があるとは思えないが。

そうそう、全ての死亡では24%減。
そうなると、なんらかの疾病でリスクが高まっているということかナ。

(記事) コーヒー1日3〜4杯、心臓病死の危険4割減 東大や国立がんセンター 2015/5/7 11:30 日経
(論文) Saito E., et.al.:"Association of coffee intake with total and cause-specific mortality in a Japanese population: the Japan Public Health Center-based Prospective Study." Am J Clin Nutr. (5):1029-37 2015 Mar 11

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