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■■■ 健康の考え方 2015.8.21 ■■■


コーヒーの結腸癌再発予防話が登場

ステージIII結腸癌で手術と化学療法で対処した953人の患者のデータを検討したという。
たいした母数ではないが、顕著な結果がでたとのこと。・・・
1日4杯以上のコーヒーを飲んでいる層は、飲まない層と比較すると再発率が大幅に低下したという。

当たり前だが、研究者は癌患者に対して、コーヒーを特大カップで飲むべきでないと注意したそうナ。
ハハハ。

統計的にデータを整理したらこうなったというだけで、コーヒーと癌罹患の因果関係など皆目わかっていないのだからたいした意味がある研究とは思えない。

何故にこんな研究をし続けたいのか理解に苦しむ。

コーヒーに抗酸化作用と抗炎症作用があるのではないかと睨んでいると言っても、ド素人から見れば筋悪としか思えないやり方。
糖尿病にも効果ありという話から、それなら結腸癌にも影響があろうと見ている以上でも以下でもなかろう。

しかしネ、日本の大規模調査では、心血管疾患ハイリスクの高齢者へのアスピリン投与では効果無しだったのだヨ。単純な抗炎症作用仮説はイマサラの類。

そもそも、コーヒーに含まれる当該作用物質を誰もはっきり言わないのはどういうこと。カフェインなのか、違うのか。
実に胡散臭い研究である。物質を同定できないなら、漢方薬と同等。と言うか、医食同源の研究をしているとはっきりと宣言したら如何なものか。

医学にド素人たる小生は、この結果は、カフェインの刺激をのんびり楽しむ精神的余裕を持つ人ような人とそれ以外というだけの琴と見る。なにせ、調査対象は癌患者なのだからだ。24時間で見れば体内代謝レベルが相当に違っていておかしくなかろう。
従って、愉しむ習慣が無い人がそのスタイルだけ真似しても無駄かも。コーヒーを飲む時間は僅かなものであり、それは単なる象徴。24時間全体で見ると適度なストレスとその弛緩ができているかで差がでるということ。コーヒー嫌いでも、サプリメントでも飲んで精神的に余裕ある生活を送っている人なら、同じような効果が期待できると見ているだけ。世の中、色々な人がいるのである。(そうそう、精神と言っても、宗教[洗脳]で救える訳ではないから、お間違えなきよう。)

実に単純な理屈である。
飲みたいコーヒーまで控えて、楽しみなき闘病生活に勤しんで、ストレスが溜まりに溜まった状態になってしまったら、回復力が生まれる訳もなかろうと考えているだけのこと。

(news) "Daily Coffee May Boost Colon Cancer Survival" By Roni Caryn Rabin August 17, 2015 4:20 pm NYT
(source) B. J. Guercio, et. al.:"Coffee Intake, Recurrence, and Mortality in Stage III Colon Cancer: Results From CALGB 89803 (Alliance)" J. of Clinical Oncology August 17, 2015


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