表紙 目次 | ■■■ 健康の考え方 2015.9.10 ■■■ 嫌煙差別主義者だらけ なにげなしに、「老人だし、迷惑をかけないなら、喫煙させてあげたら。」とつい口を滑らしたら、えらくお怒をかった。 お前のような輩が社会を駄目にすると言わんばかり。その権幕から見て、一時代前なら、小生は非国民として槍玉にあげられていたのは間違いなさそう。 また、そんな時代に戻りつつあるようだ。それが心地よい人が多いから致し方あるまい。 なんと言っても驚かされたのは、小生の見方を"反"科学的と信じきっている点。信仰者の"ドグマ"科学とはげに恐ろしきもの。 前にも書いた覚えがあるが。どう考えているか説明しておこう。 先ずは、事実の確認。 "統計的に"、65歳以上の禁煙者が喫煙者より長命だったとか、健康状態を長く維持できたという報道を見たことがない。 その一方で、逆の報告は耳にしたことがある。ただ、大規模調査ではなさそうだから、信じるに足るものとは言い難いかも知れぬ。さらに付け加えれば、覚醒効果だと思われるが、健康にプラスに働いていそうな話も結構伝わっている。 ・・・タバコが健康に悪影響を与えるのは間違いないとしたら、65までずっと吸い続けてきた人達は、すでに耐タバコ能力を身につけているか、もともとそのような体質かのどちらかなのだろう。 従って、老人喫煙をとやかく言うのはよした方がよかろう。それだけの話。 それより、よくわからないのは、タバコの害の理由の方。その発癌性については、わかっていそうに見えるが、実のところ何もわかっていないとも言えるのでは。 昔の高タールタバコなら、確かに、発癌物質リッチだったから危険極まりないが、現代はそれに比べると超低タールタバコである。発癌成分が入っているのは間違いないが量的には"僅か"。この表現に注意して欲しい。昔のタバコとの比較で"僅か"という話でなく、摂取していそうな他の発癌物質からみても"僅か"である可能性が高いということ。 にも拘わらず、喫煙者の罹患率が高いのだから、不思議である。さすれば、健康を害する原因は成分というより、「煙」の微粒子ということになりはしまいか。しかし、そのような証拠が挙がっている訳ではない。つまり、科学的には原因がさっぱりわかっていないということでは。 この状態で対処するしかない訳だが、常識的には、「煙」が健康に悪そうという仮説の下で、禁煙推奨に踏み切る以外に手はなかろう。 と言うことは、タバコ以外の吸煙も防ぐべし、ということになろう。 例えば、睡眠中に蚊取り線香の煙を延々吸い続けるなどもっての他となろう。燃やさずに熱で成分を蒸散するタイプが存在しているのだから。 締め切った室内で煙が出るようなお香を焚くのも止めた方がよかろう。タバコの煙は悪いが、お香は良いという理由がみつからないからだ。にもかかわらず、お香は問題無しと主張するならそれは「差別主義」と言わざるを得まい。言うまでもないが、この世の中、そのような人が多数派である。 (C) 2015 RandDManagement.com |