■■■ 「說文解字」 卷四 を眺める[6] ■■■ <隹・鳥>は一般的に使われる鳥類文字が多数含まれるものの、その後に続く部首は、見慣れている<⑩羊(字義:甘 [羊+大])>や<⑬𢆶>についても、「古事記」では用いられていない文字。 しかし、"美"は伊邪那美命から始まって、麗美人といった表現も用いるほど慣れた文字。羊はついに家畜としては定着しなかっただけ。もともと西戎牧羊人たる羌の家畜であり、草原的風景を欠く、倭の自然環境が違い過ぎるのだろう。 "幽"も序文で出入幽顯として記載しており、その元の微的感興を理解していたに違いないし、"幾"もしばしば使っているというに、仮名"微"は多用しても"𢆶"は使いたくなかったと見える。 さて、<⑭叀玄予>だが、儒教と老子思想を象徴とする文字が使われているのが特徴。 "惠(字義:仁)"は常用文字化させたようで、名称と歌では多く使われている。 "玄(字義:幽遠)"は、坐玄扈@序の漢文と櫻井之玄王という用例のみ。 (尚、伊豫之二名嶋や豫知其情の"豫"は<予>ではなく<象>で字義は象之大者。) ⏩続 │ 巻三 ⑤又 ├┬┬┬┬┬┐ ⑥⑥⑥⑥⑥⑥⑥ │││殳臤𦘒𠂇 攴皮寸 ├┬┬┐ ││⑦⑦ ││卜教 ││ 巻四 │①𡕥 ││ │②目 │├┬┬┐ ││││③䀠 │││③眉 ││③盾 │③自 │├┐ ││④鼻 │④𪞶 │├┐ ││⑤皕 │⑤習 ││ │⑥羽 ││ │⑦隹 │├┬┐ │││├┬┬┐ ││││││⑧鳥 │││││││ ││││││⑨烏 │││││⑧雥 ││││⑧雔 │││⑧瞿 ││⑧奞 │⑧雈 ││ │⑨𦫳 │├┬┐ │││⑩𥄕 ││⑩羊 │││ ││⑪羴 │⑩𠦒 ││ │⑪冓 ││ │⑫幺 ││ │⑬𢆶 │├┬┐ │││⑭叀 ││⑭玄 │⑭予 ├┐ ①① 放𠬪 │ ②𣦼 ├┐ ③③ 歺死 │└─────────④⇒巻八 ④冎 │ ⑤骨 │ ⑥肉 │ ⑦筋 ├──────────⑧⇒巻五 ⑧刀 ├──────────⑨⇒巻五 ⑨刃 │ ⑩㓞 │ ⑪丯 │ ⑫耒 (C) 2024 RandDManagement.com →HOME |