■■■ 「說文解字」 卷十-鼠  ■■■
 

鼠は「古事記」では「ほらほら すぶすぶ」で穴に隠れて野焼の火から逃れたお話があるのでよく知られている。
それ以上、特に関心は無いようだが野原棲 穴蟲として同定していたことは間違いない。

この文字には問題がある。標準字体が設定されていないので、使用フォントによって異なる表示になるからだ。偏と繞の違いでさえ確定しかねる状況。現代の社会にとってはどうでもよい文字なのだろう。
日本で用いられる可能性がある文字は、好事家を除けば、部首以外は<鼬>だけらしいから致し方ないものの。
鼬鼠=イタチ(一立)

𪖎𪕮は鼠貌の猿(原猿系)であり、ネズミ類から隔たった動物も入っていそう。そんなこともあって、なにがなんだかさっぱり分からないが、どうやら推定できそうな種はこんなところ。残念ながら、松鼠[日本用語:リス(栗鼠)]系が収載されているのかはわからない。

鼫鼠/白鼯鼠=ムササビ(牟佐々婢)
  [非収載]鼯鼠=モモンガ(摸摸具和)

鼩鼠=トガリネズミ(尖鼠)…もぐら系
鼢鼠=ジネズミ(地鼠)…モグラネズミ

鼷鼠=ハツカネズミ(二十日鼠)
𪖇鼠=シロネズミ(白鼠)…飼育系アルビノ種(溝鼠)
䶄鼠=マダラネズミ(斑鼠)…飼育系突然変異種

│ 巻九

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㣇彑豚豸𤉡易象 │ 巻十
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        馬𢊁㲋犬鼠能
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:穴蟲之緫名[象形]
𪖇:鼠[鼠+番]聲
:鼠 出胡地 皮可作裘[鼠+各]聲
:地行鼠 伯勞所作[鼠+分]聲
:䶄令鼠[鼠+平]聲
:鼠[鼠+虒]聲
𪕚:竹鼠 如大[鼠+畱省]聲
:五技   能飛 不能過屋 能緣 不能窮木
   能游 不能渡谷 能穴 不能掩身 能走 不能先人[鼠+石]聲
:豹文鼠[鼠+冬]聲
𪕶:鼠屬[鼠+益]聲
:小鼠[鼠+奚]聲
:精鼩鼠[鼠+句]聲
:䶃[鼠+兼]聲
:鼠屬[鼠+今]聲
:如鼠 赤黃而大 食鼠者[鼠+由]聲
:胡地風鼠[鼠+勺]聲
𪕎:鼠屬[鼠+宂]聲
𪕊:鼠 似雞 鼠尾[鼠+此]聲
:鼠 出丁零胡 皮可作𧚍[鼠+軍]聲
𪕮:斬𪕮鼠 K身 白腰若帶 手有長白毛
   似握版之狀…類蝯蜼之屬[鼠+胡]聲
     

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