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2002.11.11
 
 


次世代DVD規格への奔流…

 2002年11月7日の日経によれば、DVDフォーラムが次世代規格(青色レーザー使用の大容量版)を決定したという。記事は、AOD(0.6mm)規格の「採択」報道というより、Blu-ray Disc(0.1mm)との「規格分裂」に焦点をあてたトーンで記載されている。(http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20021107AT1DI06C606112002.html) 
[AODはフォーラム取りまとめ役の東芝とNECが主導する規格。]( http://www.toshiba.co.jp/about/press/2002_08/pr_j2901.htm) [Blu-ray Discは、フォーラム幹事会社17社のうちの9社が主導する規格。](http://www.matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn020219-3/jn020219-3.html)

 完全な分裂だが、採択の意味は大きい。
 DVD規格競争の教訓を考えれば、家電領域でのAODの優位性が認識されたとも言えるからだ。

 もっとも、DVD規格競争の教訓といっても、当たり前のことにすぎない。
 消費者は、使用中の現行品との互換性や、将来必要な仕様を欠く新製品を避けたのである。そのため、規格乱立にもかかわらず、主流はRAMにおちついた。(別規格もあるが、ほとんどがRAM再生可能)

 この教訓を生かせば、要件(現行DVD再生可能、ハードディスク搭載、迅速起動、基本インターフェース装備)を満たさない次世代DVDプレーヤーは、浸透しない可能性が高い。

 その点、AODは圧倒的に有利だ。
 ・ 現行のDVD互換性担保
 ・ カートリッジ不要(DVDとほぼ同様な取り扱い)
 ・ 既存DVDディスク製造インフラ共用可能(コスト抑制)

 Blu-ray Discがこの優位性を覆すには、先行普及しかあるまい。

 実際、2002年10月に開催されたCeatec 2002(幕張)では、展示(実験機レベル)ラッシュだった。Blu-ray Disc不参加のビクターも展示した。企業囲い込み競争と、開発先行状況の提示を重視していることがよくわかる。

 DVD市場がようやく開き始めたばかりにもかかわらず、次世代の早期投入が必要になる。現行規格との互換性がないから、勝つためには先行普及しか道がないのである。
 Blu-ray Discが無理な競争を挑めば、次世代規格分裂というより、現世代・次世代入り乱れた規格競争に突入する。
 そうなれば、買い控えがおこり、市場は衰退し、規格勝負どころではなくなる。・・・といった悪夢もあり得る。


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