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2002.11.14
 
 


Windows CEのデファクト標準化の進展…

  「Windows CEは業界標準のOS」と発言すると、競争相手の怒りを呼ぶ。確かに、競争相手のパームOSは広く普及しているし、家庭用AV機器や携帯電話にWindows CE搭載が進んでいるとは言い難い。

 一般に見える範囲の製品ではその通りだが、プロフェッショナルの世界は違う。

 生産現場では、Windows CE利用が急進展している。

 もともと、MS-DODの時代から、生産現場ではパソコン利用を進めていた。といって、Windows NTのような重量級OSでは動きがとれない。軽いリアルタイムOSは不可欠である。
 そこにWindows CEが登場した。これなら、今までの蓄積(インターフェースのWin-32 APIベース)が活用できる。その上、Windows CEは安価で、マイクロソフトから支援も期待できる。
 一方、他の軽いリアルタイムOSに、特別な魅力はない。
 従って、極く自然に、Windows CEが浸透したのである。

 このデファクト標準化が、生産現場の装置を大きく変え始めている。

 生産プロセスは企業によって様々だが、その内容はCNC(Computerlized Numerical Control)やPLC(Programmable Logic Controller)の活用方法の違いだけともいえる。従って、この装置の活用如何で、生産性は大きく変わる。当然、装置に対する要求は様々で、かつ、極めて厳しい。
 このため、特別のOSをベースとした操作・制御インターフェースを搭載した装置も多かった。
 しかし、当然ながら、独自OSの開発コストは巨大だ。安価なWindows CEとは、とても競争にならない。このため、高度な制御装置でも、Windows CEとの連携化が急速に進んでいる。

 特に大きな影響を受けたのが、PLCだ。大量生産品はWindows CE組み込みチップを使える。こうなると、製品コストは極めて低い。従来型は駆逐されてしまう。

 こうして、生産現場がWindows色に染まりつつある。標準が定まれば、プログラム化も楽になり、トータルで効率は向上する。Windows CEへの流れは、ほぼ決まったといえよう。

 そうなると、SCADA(Supervisory Control and Data Acquisition:計測データの制御監視システム)も大きく変わる。
 現在はまだ過渡期で、監視用の特別なハードが多いが、すでにパソコン移行が始まっている。SCADAソフトを使えば、一般のパソコン業務と同じ感覚で、自由にデータを監視できる。もちろん、表やデータベースソフト(エクセルやアクセス)とのデータも共有可能だ。
 Windows CEベースが広まれば、さらに統合環境に近づく。どこでも生産状況をモニターできるPDAが登場する可能性さえある。


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