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2002.11.24
 
 


音楽演奏のデジタル化…

 2002年11月、PLDトップの半導体企業Xilinxがギター用のデジタルサウンドチップを提供すると発表した。(http://support.xilinx.co.jp/prs_rls/silicon_spart/02144gibson.htm)
 アナログと遜色ない性能が発揮できるなら、このチップの登場で、音楽の世界が一挙に変わり始めるかもしれない。

 コンピュータサウンドの標準といえばMIDIが有名だ。すでに広く使われている規格だが、通信スピードが不足しているため、ライブなど、カバーできない領域が多かった。
 このため、音楽の世界は、アナログ主流が続いている。

 この新開発チップには、MIDIに替わる規格MaGIC(Media-Accelerated Global Information Carrier)が搭載されている。
[MaGICはギターメーカーのGibson Guitarが1999年に開発した規格。(2002年改定版2.4) MIDIより高速、高音質(サンプルレート192kHz)、イーサネットに適合といった特徴を持つ。(http://magic.gibson.com/magic24.pdf) MIDIの1.0版発行は1983年。]

 これで、ネットワーク化が簡単になる。それぞれの楽器とミキサーをコードで繋ぐだけでも大変だったが、パソコンのLAN同様の接続だけで済むようになる。(http://www.techtv.com/news/culture/story/0,24195,3363342,00.html)

 遅延問題も解決できるから、ライブ演奏から遠隔演奏まで、完全デジタル化が可能になる。インターネットにデジタル生演奏情報がそのままのる時代が見えてきた。
[不完全デジタルとは、「演奏機器(アナログ情報)→送信機(アナログからデジタルへ変換)→(通信線)→受信機(デジタルからアナログへ変換)→オーディオ機器(アナログ情報)」という、デジタルアナログ変換が2回含まれる形態を言う。完全デジタルでは、「演奏機器(デジタル)→送信機(デジタル)」となり、変換が不要になる。]

 MIDIとの同居も可能なようだから、MIDI版高級楽器もそのまま使え、音楽コミュニティの反感をかうこともなさそうだ。

 しかも、この規格をサポートしているのは、Xilinxだけではない。ネットワーク技術に優れる3Comや、プロセッサメーカーのAMDも音楽の世界での革新規格を支持している模様だ。(http://aes.harmony-central.com/113AES/Content/Gibson/PR/MaGIC-Digital-Guitar.html)

 このような動きを見れば、MaGICが一気に標準の地位を獲得しそうに思える。

 しかし、発表内容だけでは、なんとも言い難い。
 まずは、オープン規格なのかが、判然としない。しかも、仕様を眺めた限りでは、搭載機器が高価になる可能性も高い。

 チップの登場で、こうした情報が明らかになる。特殊規格か、新時代標準かが見えてくる。


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