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2002.12.26
 
 


独占規格を避けて伸びる企業…

 フラッシュメモリー大手メーカーのサンディスクの業績が好調である。1988年に設立されて以来、この分野に特化し続けた企業だ。1995年にNASDAQに上場したが、IT不況をものともせず堅調な業績を続けている。(3rd-Q:http://www.corporate-ir.net/ireye/ir_site.zhtml?ticker=SNDK&script=410&layout=9&item_id=345553)

 この会社の実質的スタートは、不揮発性メモリー技術者である創立者が、ベル研の支援のもと、1991年に4Mフラッシュを開発した時点だ。大量生産技術については、松下電子とのタイアップで磨き込み、高品質低コスト製品製造に徹してきた。
 1996年には、セルの容量を2倍にする技術開発に成功した。さらに、NECとも大容量チップの共同開発を進めた。

 もともと高い技術力を持っているが、独占を避けてライセンスアウトすると共に、クロスライセンス(インテル、東芝、日立、シャープ、サムスン)を締結した。市場を育てることを重視した方針といえよう。
 特に、PCMCIA(PCメモリカード)、コンパクトフラッシュでは標準化の推進役だった。この過程を通じて、リーダーの地位を確立したのである。

 デジカメ用の市場開発が活発だったため、OEM先もコダック、ニコン、キヤノン、カシオ、松下、等と広い。
 さらに、先端工場では東芝と協力関係も結んでおり、この先の投資案件検討も進んでいる。(http://www.corporate-ir.net/ireye/ir_site.zhtml?ticker=SNDK&script=410&layout=9&item_id=364554)

 こうした幅広い関係を築きあげることができたのは、独占化の動きに荷担せず、オープンな形で事業展開を進めたことが大きい。

 製品開発に関しても、当初から、ATA規格準拠を徹底しており、DOSから、ウインドウズ、NEC、アップル、UNIXまで、様々なOSに対応してきた。

 そうした努力の結果、製品ラインは、PCカードATAフラッシュディスク(タイプU)、IDEフラッシュドライブに、コンパクトフラッシュ、マルチメディアカード、 スマートメディアといった基本ラインだけでなく、松下/東芝陣営のSDメモリーカードとソニー陣営のメモリースティックの両者まで揃っている。

 特定陣営に属すことを避けることで、「不揮発メモリーならなんでもサンディスク」状況化させることに成功したのである。


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