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2003.10.21
 
 


自動車規格の戦い (2:LINの制覇)…

 自動車用ネットワークのプロトコル規格には様々なものがあるが、容量が低く(せいぜい10kb/s程度)、シビアな条件でもないものは、Class-Aと呼ばれている。
 この分野では、「安価なら、そちらを使おう」となりかねない。

 ところが、様々な規格が並んでいる状況だ。

 GMは古くから「UART」という独自規格を用いてきたし、エアコン用としては別なプロトコルを用いたりしてきた。FORDも「ACP」を持つし、トヨタも90年代中頃から「BEAN」という独自規格をボディ周りで使用しているようだ。

 エアコンだけは、独自プロトコルを使った安価品を作ることもあり得そうだが、それ以外に、特段の必要性があるとも思えない。  しかも、プロトコルの違いといっても、データ長やヘッド長の違い程度で、たいした意味はない。  差別化に繋がる可能性もないのだから、独自規格路線のメリットなど、ほとんどない。

 おそらく、どうしても規格を押さえておきたいのだろう。

 しかし、こうした強豪の動きにもかかわらず、標準化の流れは強い。

 実際、低容量(Class-A)は「LIN(Local Interconnect Network)」一色になりつつある。多くの車メーカーがドア/ウインドウ/ミラーやシート等で積極的に利用しているからだ。
 この動きを牽引したのが、LIN Consortiumだ。もともとが、車メーカー発でなく、半導体/通信機器企業のMotorolaが普及を推進したので、参加しやすかったのだろう。
 現在、バージョンアップも1.2から2.0へ成功裏に進んでおり、標準プロトコルと呼んでよいだろう。
 (http:/www.LIN-subbus.org)

 「LIN」が低容量(Class-A)で標準の地位を占めたのは、実は、この上位の中容量(Class-B)の標準が決まってきたことと関係している。ボディ周りのネットワークに用いている「CAN/Class-B」とンクできるから、極めて便利なのである。
 要するに、安価に、部分的な通信を実現できることが大きな魅力になっている訳だ。「Smart Connector」役と言える。
 このため、早晩、他のClass-Aの独自プロトコルは消えると思われる。


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