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2003.10.22
 
 


自動車規格の戦い (3:CANの意義)…

 車内LANには、ボディ&コンフォートと呼ばれる分野がある。

 ドア・ウインド/ルーフ/トランクの開閉、エアコン操作、ライト/ダッシュボード/パネル表示、シート位置等、ボディ全体の制御とモニターが該当する。
 [尚、すでに述べたClass-Aの「LIN」は、例えばエアコンのなかで、温度モニターやブロワーだけに繋がる。]
  ・ 2:LINの制覇

 安全や運転に直接影響が無い部分である。常時通信もいらないし、たいしたデータ量ではないから、Class-Aより大きければ結構、という程度で使える。100k/bで十分である。
 このレベルをClass-Bと呼ぶが、標準化が進んでいる。

 米国勢(GM/Ford/Chrysler)は各社名称は違うが「J1850」を使っていた。これが欧州で広く使われている「CAN Class-B」に変わり始める。トヨタはボディ周りをClass-Aに該当する「BEAN」を使っていたが、同じように動くだろう。
 [例えば、Ford/Chryslerは125k/bの「CAN」(J2284,ISO11519)を投入する。]

 「CAN Class-B」が主流になったのは、普及促進の中心が個別自動車会社ではなく、サプライヤーのBoschだったことが大きい。そして、ISO主体に欧州企業が100k/bレベルでの標準化に動いたのである。[ISO 11898]

 要するに、高度な要求ではない制御に関して、プロトコルの標準化が進んでいるのだ。

 そのため、車の本格的ネットワーク化が促進される。
 電子化が進めば、全体がネットワーク化する。しかし、要求レベルが異なるものが同居しているから、すべてを同一プロトコルで扱うのは無理だ。といって、バラバラでは電子化の意義がなくなってしまう。
 そこで、ネットワークは階層構造化する。異なるネットワークがゲートウエーを介して繋がれば、全体は一体化できる訳だ。

 この骨格部分になるのが、ボディ&コンフォートの「CAN Class-B」である。


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