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2003.11.5
 
 


電子書籍規格の戦い (2:汎アドビと反アドビ)…

 電子書籍の規格としては、汎用のテキスト、HTMLに加え、Adobe PDF、Adobe eBook、XMDF、蔵衛門が代表的であることを述べた。
  → 1:期待感の高まり

 もちろん、これ以外にも、特徴ある規格は存在する。
 例えば、膨大な頁の書物を取り扱うのには便利な「Kacis」だ。しかし、限定的な書物に留まっている。
 (http://www.kacisbook.net/)
 このような規格は、見方を変えれば、コピー防止を施せる高機能ワープロソフトとも言える。一部では活用され続ける可能性はあるが、汎用化する可能性は低いと思う。
 結局、特徴ある規格は、標準規格にも対応できる形態に変わざるを得まい。

 実は、様々な規格が乱立しているように見えるが、現在の主流ははっきりしている。
 電子書籍の大半はパソコンで読まれるから、ほとんどのパソコンにインストールされているAcrobat Readerで読めるPDFファイルが圧倒的に優位なのである。

 しかも、最新バージョン「Adobe Reader v6.0」は、「Adobe Acrobat Reader」と「Adobe eBook Reader」が統合されている。「Acrobat Reader」の力で、電子書籍標準の地位獲得に向かって走っている訳だ。
 といっても、小型デバイス(PDA)向けの日本語版が遅れたため、他の規格が力を発揮しているのだ。
 このチャンスを生かそうと、反Adobe勢が活発に動いていると言える。

 実際、Adobeの規格に乗りたくない勢力は多い。PDF規格に不満があるというより、Adobeが用いている著作権防衛策が嫌われているのである。
 Microsoft .NET Passportのアカウントを利用するからだ。
 特にデバイスメーカーは、.NET PassportとAdobe Readerの組み合わせが、WindowsとIntelアーキテクチャーの連合と同じに映るから、この規格を避けたいのである。

 従って、デバイスメーカーが参加するコンソーシアムは、.NET Passport構造を打破する動きを強めると思われる。
 その結果、電子書籍規格での標準化争いが熾烈化する。


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