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2001.2.10
 
 


太陽光発電の活況…

 平成12年度住宅用太陽光発電導入基盤整備事業の補助金交付への応募申込受付件数は上期が8,034件、下期が10,873件だった。そのため、さらに第3次申し込みが追加された。
 2001年2月7日、この第3次の一般住宅申し込み状況が発表された。6,500件である。(http://www.solar.nef.or.jp/system/html/new.htm)
 合計すると、平成12年度は対前年約5割増だ。補助金の額は上期、下期、第3次と減少したが、実質支払い額はほとんど変わらなかったため、申し込みは余り減らなかったようだ。

 99年から急速に市場が立ちあがったが、経済性はどこまで向上したのだろうか。

 平成12年度住宅用太陽光発電導入基盤整備事業の補助金交付申請書ベースでは、最低設置価格が全結晶システムで最低60.3万円/kW、平均で88.8万円/kWとのことだ。ついに60万円が登場した。(http://www.nef.or.jp/moniter/m12_shimo_price.htm)
 電力料金を24円/kWh(東京電力では23円85銭)とすれば、電池の稼働率が1割で年間2万1千円に当たる。最低設置価格60万円を、電池寿命20年で単純回収で考えれば、年間約3万円だ。従って、まだ3割ほどギャップがある。しかし、ここまでくれば、後は事業の仕組みでなんとか解決できるレベルといえよう。

 設置価格が50万円/kWなら、現行の電力料金で、稼働率12%で実用レベルに達する。まさに、手の届きそうな数字だ。

 付属機器価格と電池価格で2割弱のコスト削減なら数年後の実践的目標としても自然な数字だろう。さらに、ハウスメーカーが取り付けの仕組みを工夫すれば、現在3kWの工事にかかる約30万円の費用も大きく減らすことができそうだ。そうなると、もはや太陽電池は「夢」を売る商品ではなくなる。


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