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魚の話  2005年7月22日
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くろだいの話…

 ていねいに からだを拭いて 黒鯛くふ 飯島晴子

 黒鯛は西日本ではチヌと呼ぶそうだ。

 “一点を見つめ息を呑む釣り人。一瞬静止画にも見える光景だが、汗ばんだ手はリールに乗せられ、しきりにラインを操作している。決して、待っているのではない。攻めているのだ。”(1)

 チヌマニア氏のお言葉である。
 黒鯛以外は、外道と浮気になるらしいから、チヌ一本に徹しているのだ。

 ここまで入れ込むのは、なかなか釣れないからである。

 素人には、その理由がよくわかる。釣り人が多いからである。(2)
 チヌマニア氏が聞いたら怒られそうだが。

 黒鯛は、食べられそうなモノならなんでもず喰らいつく魚である。そのため、餌にも喰い付き、すぐに釣られてしまうから、なかなか当たらないのではないか。
 これは、川における虹鱒の類推である。放流しても、虹鱒だけは釣れない。釣れないのではなく、すぐに釣れてしまい、個体数が一気に減るのだと思う。

 食欲旺盛な魚である。だからこそ大物に育つ訳だが。

 育つにつれて、チンチン→カイズ→クロダイと呼び名が変わるそうだ。(3)
 しかし、名前を変える理由の説明を見かけない。
 想像だが、30センチ以上のものは味がよいようだから、この辺りから本物のクロダイということではなかろうか。
 おそらく、獰猛になって、そこいらじゅうのものに食いついて成長していくのだ。

 などと考えていたら、驚いたことに、成魚になる前の20センチ程度までは、雌雄同体だそうだ。これなら、名前が違って当然だろう。

 --- 参照 ---
(1) チヌマニアへの道 http://w2222.nsk.ne.jp/~fish/mania/index.htm
(2) 黒鯛銀座 http://www.geocities.co.jp/Outdoors/4434/
(3) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%80%E3%82%A4

 

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