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魚の話 2006年5月26日 |
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こぶだいの話…寒鯛の コブにて想う 主の威厳 タカ(1) 寒鯛(カンダイ=コブダイ)のコブには脳味噌が詰まっていそうです。巨コブであれば波止のヌシとしての威厳も 瘤鯛は、ダイビングファンには人気がある。前頭部に極端に肥大化している瘤があり、下顎が張り出ている上、1mもの大きさがある。こんな魚に間近を悠々と泳がれれば、誰でも驚く。 出会えば、まさに、感激ひとしおといったところだろう。(2) なかでも、佐渡島の北小浦・赤島ポイントに長く棲む『弁慶』君が有名魚らしい。テレビ番組にでも紹介されたのだろう。 ここには、数匹が棲んでいるらしいが、昔、餌付けをしていたため、大変人懐っこいそうだ。もっとも、手に大好物のサザエらしきものを持っていると、四方八方からコブダイがつっこんでくるという。そんな時は、思わずたじたじになるそうだ。 『弁慶』君に対抗するのが、「マンボウマンタランド」で知られる千葉・波佐間海中公園に棲む『頼朝』君。体長は1.2mで『弁慶』君を超えるのが自慢らしい。(3) 但し、こうした大型の瘤鯛は、老成したオスである。 驚くことに、幼魚は、体型はスラッとしており、お洒落な魚なのだ。赤橙色にはっきりした1本の白色縦帯と垂直鰭に黒斑があり、熱帯魚の雰囲気をかもし出すしている。しかし、この魚は温帯にしか住んでいないのだ。なにか不思議な感じがする。 老成したオスと同じ点は、目立つということだけ。 成長してくると、体はくすんだピンク系褐色になり、白線も消えてまう。こうなると、地味で、どこにでもいる極く普通の魚になる。 これが、あの瘤鯛になるのか信じがたいほどである。 もっとも、メスの成魚は、瘤もないし、顎も出ていない。 ダイバーの話を総合すると、瘤鯛君は、岩礁地帯の深い所の岩の割れ目を棲家としているようだ。独居生活だが、必ず、近くに数匹のお仲間のワンルームがあるらしい。 サザエを殻ごと口にほおばり、バリバリと噛み砕くスタイルの食事らしいから、群れている時はお遊びタイムということなのかも知れぬ。 昼間でも、棲家に隠れていて、突如登場してくるところを見ると、遊び疲れたらすぐに昼寝するといった気ままな生活が好きなのだろう。 そんな生活を羨ましいと思う人も多いかもしれない。 --- 参照 --- (1) 根暗トピア http://www.h2.dion.ne.jp/~sakana1/fishing/senryu.html (2) http://www.e-sadonet.tv/~freeway/fish2.htm (3) 横浜こども科学館「びっくり!どっきり!海の珍魚たち レポート3.年をとるとビックリ!!コブダイ」 [2003.7] http://www.ysc.go.jp/ysc/info/news/news76-1.html 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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