トップ頁へ>>>
魚の話  2006年6月30日
「魚」の目次へ>>>
 


あいごの話…



  スクガラス のせた豆腐に 南風吹く  チェケラッチョ!!の地を訪れて

 東京では、アイゴの名前は聞くものの、余り馴染みがない魚である。

 しかし、釣り師のお話には時として登場する。竿が折れかねないほど、引きが強い魚らしい。

 おかげで、不幸が訪れることもあるそうだ。
 釣り上げた瞬間の喜びで、つい、つかんでしまい、翌日まで痛みに悩まされる訳だ。

 刺身は美味しいらしいが、そうまでして釣った魚の悪口を言う釣り人はいないから、どこまで本当かはよくわからないが。

 専門家によれば、藻食性なので、どうしても臭みがでてしまう魚らしい。「ショウベンウオ」と呼ぶ地方まであるそうだ。(1)

 アンモニア臭がしたのでは、とても食べられたものではないと思うが、臭みの部位を避けさえすれば、結構いけるのかもしれない。
 なにせ、美味い魚だと断言する愛好家もいるのである。(2)

 もっとも、釣り好きのなかには、多少の磯臭さがあっても、慣れているから、それがかえって嬉しい人もいる。釣り人の発言には十分注意が必要である。

 しかし、本職の漁師からみれば、藻食性の魚は、敵のようなものだと思う。近頃、藻が減って岩肌が露出している所が多い。下手をすると、コイツのお蔭とされる可能性もある。おそらく、真の原因は別だろうが、アイゴが棲んでいれば、獲りたい方の魚が減るのは間違いないから、嫌われ者の筈である。
 従って、アイゴ釣りは大歓迎だろう。

 臭みがあって、どこでも人気がない魚かと思っていたら、例外はあるようだ。和歌山県と沖縄には、アイゴ大好きが集まっているようだ。

 と言っても、和歌山県では、臭みが消える季節に獲ったものを干物加工にして食べるという。但し、魚は地場品でなく、大半が玄海灘産だという。アイゴ無しではいられない土地柄のようだ。

 冒頭の俳句ではないが、沖縄では、稚魚の塩漬「スクガラス」が有名である。
 全国ブランド化してきた。

 こちらは、5月頃、3cm前後の稚魚が大挙して押し寄せたところを、文字通り一網打尽にするらしい。(3)磯に到着したばかりで、藻を食べる前に獲るのがミソのようだ。
 「スクガラス」はかなり塩辛く、慣れていないと、そのままではほんの少量しか食べれない。しかし、沖縄の豆腐に乗せると、素晴らしい酒の肴になるそうだ。おそらく、大酒呑み用である。

 --- 参照 ---
(1) http://www.snf.affrc.go.jp/print/news/joho/99-1.pdf
(2) http://homepage2.nifty.com/TENKARA/sakusaku/3_1.htm
(3) http://cooking.goyah.net/ct/65/


 「魚」の目次へ>>>     トップ頁へ>>>
 
    (C) 1999-2006 RandDManagement.com