トップ頁へ>>>
魚の話  2006年8月25日
「魚」の目次へ>>>
 


ごんずいの話…

  ごんずいを 海へ掃き捨て セリ終る   一竿子(1)

 ゴンズイは漢字で書くと「権瑞」だそうである。立派で難しそうなお名前なので驚いた。

 ほほう、権威ありそうな名前なんだ、と思う人は、散々な目にあったことがある筈だ。
 結構、岩場に棲んでいるらしく、釣りをしていると次々と引っ掛かったりする。そうなると、対処が面倒で、その日一日散々である。

 この魚には、背鰭前方と胸鰭の上に、毒を出す棘がある。背鰭なら誰でも注意するが、その一寸前のいかにも触り易そうな所に棘があるから、かなわん。死んでも刺すそうだ。
 しかも、これが、ちょっとやそっとの痛さではないらしい。
 海水浴に来て刺されて、病院行きになる人も多いのだから、油断できない。

 ゴンスイは、直径30cm程度の玉状に群れるから、水族館で見るのは面白いが、そんなものに近寄ってこられたらたまったものではない。

 ところで、俳句では春の魚として扱われるそうだが、季節感を味わう手の魚とは思えないのだが。

 などと勝手に思っていたら、そうでもないようだ。
 権瑞君には大変失礼した。

 海では珍しいナマズの一種だ。淡水の鯰同様、食べても美味しいらしい。と言っても、淡水の鯰を是非とも食べたいいう人も少ないから、わざわざゴンズイ料理を食べようという気にはならないが。

 ゴンズイ好きがいるのである。
 館山辺りでは、普通の魚屋さんで売っているというのだ。(2)安いらしいが、それだけで売れるような魚ではないだろう。
 棘はきちんと取って売るのか気になるところだが、まあ、背の棘から先をザクッと切り落とせば問題は無いのかも知れぬ。

 尚、1番合うのは、南瓜の味噌汁だという。

 --- 参照 ---
(1) http://www.tsukiji.or.jp/moji/2/dojyo.html
(2) http://www.flintstone.co.jp/20030323.html

 

 「魚」の目次へ>>>     トップ頁へ>>>
 
    (C) 1999-2006 RandDManagement.com