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魚の話  2007年3月30日
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たつのおとしご の話…

  気晴らしに 海馬を鍛え 疲労感  脳はくたびれないと言うが本当なのか

 タツノオトシゴ(海馬)は絶滅危惧種。
 ワシントン条約に基づいて、輸出入が規制されているが、そんなことを気にしない購入者が沢山いるから、密漁や密貿易は無くならない。

 日本では、安産のお守りなどで知られているから、一匹づつ大切に獲るイメージがあるようだが、発展途上国では鰯を水揚げするように獲り、天日干しにしているのが実情。こんな獲り方をされるのだから、絶滅は時間の問題だろう。
  → 「Hippocampes の漁獲写真例 」 (干したタツノオトシゴの写真)
 
 それを防ごうと、“Project Seahorse”(1)といった保護運動もあるようだが、どれほど効果があるかは疑問である。

 なにせ、日本では、アクアショップで定番商品化している。相当前から人気モノだという。店員の話によると、様々な種類の要求があるそうな。なかには美しい色のものや、超ミニがあるそうで、いずれもマニア垂涎モノだとか。
 ここでは、絶滅危惧種感覚など皆無である。

 もっとも、最大の消費市場はペット市場ではない。漢方だ。
 海馬は、昔から、海狗・鹿・驢や、赤マムシと並んで、強壮動物とされ、それにあやかろうと海馬末の人気は衰えを見せない。ED治療薬が登場しても、精力絶倫信仰からは離れられないようだ。
 この消費に応えるには、ゲノム解明(2)と成分生産に期待するしかないのかもしれぬ。それは、遠い将来の話で、とても間に合わないだろうが。

 欧米人はどんなイメージでこの生物を見ているのかわからぬが、ギリシア神話に登場するポセイドンの戦車を引く半馬半魚の動物になぞらえているのだから、同じような強壮感覚がありそうだ。もしかすると、欧米でも漢方は消費されているのかも。

 とはいえ、Manuel Canovasデザインのエジプト綿のビーチタオル(3)が販売されている位だから、お洒落な生物であるのは確かなようだ。

 その手の商品をウエブで眺めていたら、「養殖タツノオトシゴ」(4)のPRが登場してきた。養殖ビジネスが成り立つほど、“海馬末”市場は大きいようである。

 --- 参照 ---
(1) http://seahorse.fisheries.ubc.ca/
(2) http://www.ncbi.nlm.nih.gov/Taxonomy/Browser/wwwtax.cgi?lin=s&p=has_linkout&id=72046
(3) http://www.french-brand.com/beach-towels/canovas/?Modele=Hippocampe
(4) http://kaiba-co.jp/?gclid=CPWNnqaZyYgCFR0TTAodHzFCCw


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