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魚の話  2007年5月25日
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ほていうお の話…


  満ち足りて 満面笑顔で 布袋腹

     一見 美食家の俗物に見えるが 食事もとらず 一心腐乱に尽くす時期があるらしい

 ホテイウオには、腹部に腹ビレが変形してできたと思われる丸い吸盤がある。(1)
 これで深いところの岩にくっ付いて、お気楽に生活しているのかと思ったら、25,000個もの卵塊を守るために、食事もとらずに、浅い海の岩にへばりついて見張る時に使うものらしい。

 体全体は、風船をふくらませた球形だ。表面には、様々な皺があり、鱗は無い。いかにも皮が余ってダブダブした感じ。布袋様との名称は当たっている。(2)
 頭は、この球からとび出た位置にある。頭の上部は平らで、下唇が出ているので、穏やかな魚柄というか、ユーモラスな印象を与える。

 形から見て、泳ぎ回るのは大の苦手な筈。
 アンコウ同様に餌が来るのをじっと待ち続けるのだろう。などと考えるのは、食材としてアンコウとよく似ているから。“皮から内臓から総てがゼラチン質”なのだという。
 もっとも、“アンコウとも違う脂分”らしい。
 と言っても、耳学問でしかない。(3)
 この冬も、魚屋さんで見かけたことはないから、全国銘柄ではないようだ。

 それに、様々な魚を食べ尽くしている魚“通”が、“好みが分かれる”と記載しているところをみると、アンコウとは違い、今一歩の食味だと思われる。

 おそらく、昔は、一部地域以外では、見向きもされなかった魚だ。それが、グルメ特集で取り上げられ、一躍話題の主になったと見て間違いはなかろう。
 今迄、静かに暮らしていたのに、可愛そうに。
 もっとも、冬の観光資源としては、貴重かも知れない。

 --- 参照 ---
(1) [吸盤の写真] http://www3.ocn.ne.jp/~kmitoh/zaturoku/kyuban2/kyuban2.html
(2) [写真よりわかり易いイラスト] http://kawa3104.at.infoseek.co.jp/hoteiuo.html
(3) http://www.zukan-bouz.com/kasago/sonota/hotei.html


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