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魚の話  2007年6月8日
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きゅうりうお の話…


 朝もぎの 胡瓜齧って 背のびして
   頭が疲れてきたら 路地もの胡瓜をガブリというのも おつなもの


 お寿司屋さんで、河童巻を食べていて、突然、キュウリウオを思い出した。北方の氷上釣りで有名な魚である。
 河童は胡瓜が大好物らしいが、魚も齧るとの話もきく。そうなると、胡瓜魚を供えると、ご利益てきめんかもしれない。

 河童と胡瓜のとりあわせは、いかにも唐突な感じがするが、魚の名前に胡瓜を使うのもどうかと思う。

 ・・・と思って調べてみたら、この魚、群れをなして川を遡上する時、辺り一面に胡瓜の臭いが立ち込めるため、こんな命名になったようだ。もちろん一匹でも臭うそうだが。(1)
  → [ムービー] 「キュウリウオ」 (C) Tokyo Broadcasting System, Inc.

 ワカサギは食欲をさそう香りだが、こちらはそんなものとは違うらしい。
 シシャモも同類だから臭う筈だが、都会に来るのは冷凍ものなので、臭いはとんでいるということなのだろうか。
 そういえば、なんとなく青臭い感じはする。

 独特な臭いは、慣れてしまうと、やみつきになることが多いが、北の人達はどうなのだろう。
 “きれいに着飾った若い女性がキュウリウオをつまみながら町を歩いている”(2)との、サハリン滞在記もあるから、癖になる食べ物なのかもしれない。
 そのうち、サハリン観光が始まると踏んでいるのだが、厳冬期の氷上釣りはご勘弁だから、暖かくなってくる6月辺りに、キュリウオ探索ということになるのではなかろうか。

 --- 参照 ---
(1) http://www.zukan-bouz.com/kyuriuo/kyuriuo.html
(2) 丹菊逸治: 「ニヴフ言語・文化研究」より“Essay その4”
  http://sakhalin.daa.jp/essay4.htm


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