トップ頁へ>>> |
魚の話 2007年6月15日 |
「魚」の目次へ>>> |
|
あおうお の話…水槽で 力もてあます 淡水魚 全長1.3mのアオウオの“超迫力”に設備が負けている.(1) アオウオは中国の魚。「青」「魚」の二文字で記載する。 ところが、名前とは違って、色はまっ黒だ。何故、黒魚でなく、青魚なのか疑問が湧くが、中国の人から見れば、鯉の黒と比べると若干青みがかっていると感じるらしい。 魚偏の漢字が無いところを見ると、淡水魚の代表「魚」、鯉の、青っぽい種類という意味なのだろう。 鯉は堂々としており、確かに代表と言えそうだが、アオウオも負けていない。と言うより、体躯が大きいせいもあり、より落ち着いた感じがする。 それに、肉食だから、精悍そのもの。 なんといっても、鯉と違って、チョビ髭が無いのがよい。日本画は好きだが、鯉の絵だけは、描き込んだ髭が気になってどうも好きになれない。滝登りには、細身である鯉が向いているのは、その通りだろうが、泥中に棲む鯰の髭に似ているので、イメージが合わない感じがする。 青魚の方が王者の風格があると思う。 そんな感覚を共有できるかどうかはわからぬが、この大物釣りに入れ込む人は少なくないようだ。 もっとも、アオウオ本家本元の中国では、「養魚」ビジネス一本槍だろうから、釣りなど酔狂ということになろうが。 日本では、そんな釣りマニアを、人呼んで、“アオ師”。 “アオウオへの熱狂はもはや趣味の域を完全に越え、ライフスタイルそのもの”になり、“江戸川での青魚釣りのために世田谷区から小岩に転居”し、“平日は銀座で働き、週末は川にスクーターで通う”そうだ。(2) ここまで情熱を注ぐ原動力とは、“夢のボーダーライン=160cm 超のスーパーアオウオ”に他ならない。この巨大淡水魚に惚れ込んでしまったのである。 言うまでもなく、この釣り、ひたすら忍耐の筈。 簡単に、真似できるようなものではない。 この方の釣果は、1993年春〜2005年末の13年間で約60本。うち、160超は2本というからすごい。 流石、人生をかけただけのことはある。 --- 参照 --- (1) さいたま水族館の水槽展示 [交通] 東武伊勢崎線羽生駅からタクシー15分 http://www.parks.or.jp/suizokukan/SaitamaAquarium/guide/downstream/downstream.htm 「魚ウォッチング池」でもアオウオを飼っている. (2) 茂木薫:「青魚倶楽部」 http://www.aouo.com/ 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
|
(C) 1999-2007 RandDManagement.com |