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魚の話 2007年10月12日 |
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あまだい の話…食べ終わり 勘定見れば 愚痴ばかり グジは時価. そもそも浜値で、立派な天然真鯛が廉価品に見えるのだから・・・ アマダイの頭の格好を見ると、尼鯛ではないかという気もするが、身が甘いから甘鯛らしい。 人気が出そうな名前だが、ちょっと前までは、関東では、関心が薄かった魚である。 関西のグジ人気が関東に伝播するのには時間がかかったのである。 当然だ。 新鮮な魚が最高と思われている地域に、ひらいた一汐モノをもってきても、そう簡単に受け入れられる筈がない。 しかし、身が柔らかい上、皮の色が上品だから、盛り付けを工夫すれば素晴らしい焼きモノの一皿になるのは明らかだ。料亭が放っておく筈がない。 そして、接待用メニューに「若狭焼き」(1)が使われるようになる。そうなれば、アマダイの高級イメージが一気に広がる。皆とびつく。 おそらく、こんなところだろう。 人気がでれば、でたで、問題も発生する。高額な魚となれば、皆、漁に精を出すから、そのうち獲れなくなるのは必至。 1970年には山口県単独で1万2千トンの漁獲量だったというが、あっという間に激減。2005年には、近隣の5県を合計しても7百トンに達しない。(2) お蔭で、主体は中国からの輸入になっているようだ。 この水揚げのほとんどは、アカ(赤)アマダイで、キ(黄)アマダイやシロ(白)アマダイは少ないそうだ。この3種、深さで棲み分けているようだが、浅いところに棲むシロが圧倒的に美味だとか。 当然ながら白など滅多にお目にかかれない。 おそらく、昔のグジとは白皮を指したに違いない。そのうち白が獲れなくなり、さらに深いところに棲む赤を獲り始めたという流れだ。 しかし、黄になると成長も遅いだろうから、大量に獲ればすぐにいなくなってしまうに違いない。 いかにも、危うそうな種である。 --- 参照 --- (1) http://www.kyoto-np.co.jp/kp/special/shiokaze/wakasa03.html (2) http://abchan.job.affrc.go.jp/digests18/details/1840.pdf 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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