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魚の話 2008年4月4日 |
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からいわし の話…長旅の 疲れを知らぬ 唐鰯 住めば都と 流れ来る 唐鰯と名付けられているから、南の方の鰯かと思うと、鰯には無縁な魚である。 確かに、イワシにしては余りに大きいが、見かけは結構似た感じがするからそんな名前になったのだろうか。(1)しかし、力が強い魚で弱いどころでないから、鰯に似て小骨が矢鱈に多いと睨んでいるのだが。 刺網や定置網にかかることがあるようだが、漁の対象にされていないようで、珍しい魚に該当しそうだ。ただ、沖縄での釣りの対象としては何故か結構有名である。もっとも、沖縄美の海水族館では、黒潮の海で “Hawaiian ladyfish”とされていたようだから、ハワイ辺りに多い魚かも知れない。 ただ、この魚が鰻の近縁と言われると、流石に驚いてしまうが、仔魚はそっくりといわれると、なんとなく納得感はある。 要するに、鮨ネタにも登場する「ノレソレ」のように、細長く透明な体(柳葉形)の仔魚なのである。ただ、カライワシの場合は尾鰭が二叉しており、頭もやけに小さいが、アナゴやウナギは細長いといった違いはある。(2) と言っても、カライワシの稚魚を食べたという話は滅多に聞かないが、ウナギやイワシのシラス漁でも紛れこんでくる筈。混ざっていて邪魔だから、捨てられていると睨んでいるのだが。 尚、仔魚がこんな形になっているのは、海の長旅のためらしい。 性とはいえ、いったい何のためにそんなことをするのだろうか。 ウナギはマリアナ諸島西方だから2000Km。(3) マアナゴは推定台湾沖だが、それでも1500Kmはある。(4) カライワシは一体どこからの長旅なのだろう。 --- 参照 --- (1) [琉球・サンゴ礁の生物博物館 撮影地:沖縄市漁協市場] http://www010.upp.so-net.ne.jp/sanpaku/0500jou_karaiwashi.html [長崎野母崎の漁師ブログ] http://ootorimaru.com/mt-mobile/archives/2007/11/post_469.html (2) 井上潤: 「レプトケファルスの起源: 奇妙な形態はどこから来たか ?」 http://www.geocities.jp/ancientfishtree/elopomono1.html (3) 東京大学海洋研究所「ニホンウナギの産卵地点の発見」[2006年2月23日] http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_180223_j.html (4) 池脇義弘: 「謎の多い魚−アナゴについて」 徳島水研だより53号 [2005年5月12日] http://www.green.pref.tokushima.jp/suisan/kasgn/kas_topic010.html (うなぎ目LeptocephalusのPhoto) by Uwe Kils [Wikipedia] Leptouk.jpghttp://en.wikipedia.org/wiki/Image:Leptouk.jpg 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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