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魚の話  2008年5月16日
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いたちうお の話…

 ダイバーも 戻れば首に イタチかな
  ミンクもフェレットもイタチ族


 こんな名前の魚がいるとは思わなかった。鼬(イタチ)魚のこと。
 タチウオの誤植かと見直してしまった。
 こんなヘンテコな魚を、刺身で賞味してみる努力家には、脱帽。
 見るからに、不味そうだが、やはり、“水っぽくてうまくない。”(1)らしい。
 なにせ昔から、“肉、美ならず。・・・下品と爲す。”(2)とされている魚だ。当然の結果である。

 名前通りにイタチ顔で、色艶もそっくりと言いたいところだが、なんとなくイタチとは違う感じがする。
 それよりは、髭が目立つから、海の超大型ドジョウかナマズといったところか。と思ったら、ウミドジョウという名前の親戚がいるらしい。
 ともかく、この魚、顔が大きく、個性的だ。おそらく、一度見ると忘れられまい。
  → 「顔デカ!イタチウオ」  [AmebaVision] by umizoku7さん (C) CyberAfent

 ウエブには数多く登場しているから、伊豆辺りで潜るダイバーには格別の人気がある魚のようだ。
 夜行性と言われているが、その割には、根に潜んでいるところを見つけるのは、難しいことではないようだ。
 おそらく、暗いところだろうから、次々とフラッシュでもたかれることになる。穴で静かに過ごしていたイタチ君にはたまらぬだろう。

 これほどの人気を博すのは、名前の面白さと言うより、出会った人が、四足を付ければ、天才バカボンのウナギイヌ(3)にウリ二つと言いふらすからだろう。
 そこで、皆、是非にもお会いしたいとばかり、熱心に探すことになる。
 そして、納得。
 これだけで、大満足らしい。

 よく考えて見れば実に古いアニメだ。
 つまり、イタチウオ君は、そんな年代のダイバーの隠れたアイドルになっているということのようだ。

 --- 参照 ---
(1) ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑 イタチウオ
  http://www.zukan-bouz.com/taraasiro/asiro/itatiuo.html
(2) 寺島良安: 「和漢三才圖會 卷第四十九 油身魚/鼬魚」 やぶちゃんの電子テクスト
  http://homepage2.nifty.com/onibi/wakan49.html
(3) 「はままつ○福市長」 http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/unagi/index.htm
(イタチウオのアイコン) (C) きつつき工房 http://www.ne.jp/asahi/kitutuki/kobo/0top/top.html


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