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魚の話 2008年7月25日 |
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TILAPIAの話…テラピアと 知らずに食べる 幸福さ テラピアの寿司は結構多いとか。もちろん東京での話し。 一方、沖縄では、川にテラピアが棲んでいても、食べないらしい。 森清範清水寺貫主が2007年をたとえる文字として「偽」を選定した。 悲憤に堪えないとのお言葉つき。 ただ、代替品の「偽」は、本物として登場するための「序」かも。 雄が卵を口にくわえて保護することで有名なナイルテラピィアだが、日本には、アラブ連邦から1962年に入ってきたそうである。(1) 暖かいところで生活する魚だが、結構丈夫で、上野の不忍池にも生息していると聞いたことがある。池のなかに暖房があるとも思えないが、どうやって冬を越すのだろうか。 こんなところにまで進出しているのだから、よく調べれば、東京から南なら、いたる所に棲んでいそうだ。 通称は泉鯛だそうである。昔はチカダイとよんでいた。鯛に近いからか、などと言われていた覚えがあるが、学名のniloticusからだろうか。 そういえば、工場の温排水利用の新規事業として語られたりした時期もあった。温泉場の名物にするとの話も報道されたりもした。すべて、今や昔。 どうやら生き残った業者にしても、安価な養殖鯛との対抗はきつそうだ。餌の価格も高騰しているに違いないから、外食ビジネスとの垂直統合でもしないと事業は難しいのかも。 これは国内の話だが、発展途上国に養殖をお勧めする話も、昔はよく聞いた。おそらく、こちらはそれなりの産業規模に育っていることだろう。日本が輸入している可能性もありそうだ。 しかし、今や、そんな時代ではなさそうだ。 養殖テラピィアの大市場ができあがってしまったからだ。市場のリーダーはなんと先進国の米国。カリフォルニアで完全閉鎖系タンク養殖を立ち上げ、一大供給元になったのである。(2)海洋の魚資源枯渇を視野にいれた動きと見てよいだろう。 それに加え、最近は、大都会の倉庫での養殖を考えろという主張を耳にするようになってきた。(3)環境に悪影響を与えずに食料増産を狙うべしというのだ。 テラピィアを日常的に食べなければならない時代も間近に迫ってきたということか。 --- 参照 --- (1) ナイルテラピィア http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/detail/50360.html (2) WEB魚図鑑 イトヒキアジ httpKevin Fitzsimmons: PHOTOS OF TILAPIA FARMS http://ag.arizona.edu/azaqua/ista/new/Photos.htm (3) COREY KILGANNON: “ Chasing a Fish-Farming Dream; Brooklyn College Professor Sees a City of Tilapia Tanks ” NewYork Times [2004.3.22] http://query.nytimes.com/gst/fullpage.html?res=950CE0D91F31F931A15750C0A9629C8B63 (ナイルテラピィアの写真) [Wikipedia] photo by (C) Bob Walker Oreochromis niloticus.jpg http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Oreochromis_niloticus.jpg 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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