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魚の話 2008年8月22日 |
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やどかりの話…宿借派 家の重さに 共感し (お店の客の会話を耳にして詠みし) 思わず都会マンション価格を考えてしまうらしい。 そして、自分の器を自覚できるのだから見上げたものだとかつぶやく。 たまたまとあるハワイアンムードのお店に入ったら、“宿借”君の飼育を勧められた。 色を塗った貝殻を住処にした大型のヤドカリである。綺麗な砂を敷いた大きな入れ物のなかで、活発に遊んでいた。水などなくてもよいようだ。 どうも、このお店、“宿借”同然のお客さんが多いらしい。宿に帰る前に一杯ひっかけないと気分が落ち着かないということのようだ。 そんなお客さんの要求で、テーブルの上を歩かされたりすることもあるとのことで、早速、ヤドカリ君がつれてこられた。この程度ならかまわないとのことだが、余りかまってはいけないとか。 まあ、野生生物は皆同じだが。実際、結構神経質な生物のようで、ストレスには弱いらしい。(1) ともあれ、オーナーの話によれば、なんでもよく食べ、可愛いという。 ウエブで見ると、専用のおやつまである。どうもスナック菓子がお好きなようだ。 都会では磯や浜に遊びにいく機会が少ないが、それでも、たまに行けば、貝殻を拾って帰ったりしたものである。ところが、殻だと思って机の上に広げておくとガサゴソ音がしたりすることがあって驚いたものだ。 飼おうと採って帰る子供も少なくなかったが、皆、すぐ死んでしまったようだ。だいたいは黙っていることが多いのは、死ぬと、どんでもなく臭いからで、親から大目玉なのである。 なかには、金タライに入れておいたら、夜、煩かったという話もあるから、死ぬ前に捨てられた可能性もある。 そんなこともあり、環境変化に弱いのかと思っていたら、最近のヤドカリ君は都会でも生きていけるようになったようだ。 まあ、陸で生きている種類は別かも知れぬが。 小学生の頃、じっくり観察した覚えがあるので親近感を覚える生物だ。今でも覚えているのは、両手というか、両鋏の大きさが揃っていたり、大きく違っていたり、色々あること。ヤドカリにも利き手があるのかと、気になったものである。調べることまではしなかったが。 そうなるのは、この住人、すぐにお宿に隠れてしまうから、じっくり眺めることができないから。 素人が珍種を発見したかったら、絶対ヤドカリだと思う。いくら専門家でも、一匹ごとに顔を出すまで待っていられないから、見逃している確率は高い筈だ。 もっとも、最近はめっきり見なくなっているそうだから、そういかないか。 --- 参照 --- (1) とれもろ: 「ハートミットクラブ] http://web.kyoto-inet.or.jp/people/m19shun/ (オカヤドカリの写真) [Wikipedia] (C) Kristof vthttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Coenobita_clypeatus1.jpg 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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