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魚の話 2008年12月5日 |
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そでいかの話…流れ来る 袖烏賊悲し 冬の海浜で見つけても、大きい上に重いから運ぶのが一苦労とか。 たいていはペアらしい。 北西の風が強く吹く、寒い冬こそが浜歩きのシーズンだと聞いた。 厳しい季節だが、「イカ拾い」ができる。これこそが醍醐味とか。なにせ、大きいものだと1杯5,000円するようだから、打ち上げられている袖烏賊に出会えれば幸運そのもの。 言われているほどには幸運は巡ってこないと見ているのだが。 しかし、ソデイカ君が打ち上げられる理由とは、余りの水の冷たさとは違うか。失神しているのではないか。浜を歩いていて、風にでも吹かれたら、ヒトも同じ憂き目に遭うかも。 そういえば、海好きは夏を最低シーズンと貶すことが多い。人が多いというのではなく、水の透明感が落ちるから、つまらないらしい。寒くなると、よく見えるし、深いところから様々な魚が上ってきて面白いのである。理屈は確かにそうかも知れぬが、正直のところ、冷たい海は耐え難い。 このソデイカだが、たまたま獲れたりするのかと思ったら、漁法開発が盛んなようで、資源として注目されているようだ。(1)樽流し立縄漁法という工夫した仕掛けが使われているらしい。 実際、漁業も盛んで、沖縄県が漁獲量の7割近く占めている。この辺りがソデイカ君の棲家(2)で、対馬海流で北流されて行くようだ。 要するに、巨大な熱帯の深海魚ということ。(3) だが、沖縄ですべて消費されることもないだろうから、冷凍され、東京に入っていると思われる。ただ、一度もこの名前を聞いた覚えがないから、紋甲烏賊の代替か、薄切りにして寿司に使っていると思われる。 ところで、巨大な下足や内臓は捨てられてしまうのだろうか。 --- 参照 --- (1) 宮原一隆: 「兵庫県におけるソデイカ釣り漁法の変遷」 兵庫農技総セ研報(水産) 2005年 http://www.hyogo-suigi.jp/suiseika/kenpo38-4.pdf (2) 「ソデイカ」 沖縄県農林水産部水産課 http://www.pref.okinawa.jp/suisan/sodeika.html (3) 「ソデイカの生態解明と漁況予報モデルの開発」 兵庫県立農林水産技術総合センター http://hyogo-nourinsuisangc.jp/3-k_seika/seikatokusen/seikatokusen2/seikatokusen2_43.pdf (Diamond Squidの絵) [Wikipedia] http://en.wikipedia.org/wiki/Image:Thysanoteuthis_rhombus.jpg 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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