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魚の話  2008年12月19日
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たまかいの話…

 鯖を呑む 大魚の口に 怪を見ゆ

 タマカイの名前の由来はわからないらしい。
 玉怪とか、太魔界という訳ではないとは思うが。


〜 代表的ハタ 〜
30〜40cm アカハタ, キジハタ
1m以下 マハタ
1m級 クエ, カスリハタ
2〜3m タマカイ
 見た瞬間、ハタの仲間ということがすぐにわかる大きい魚がタマカイ。水槽の主役と言って間違いない。(1)

 この魚、不思議なことに、わざわざ観客の見易いところでじっとしている。ほらほら、じっくりとよく観察してくれといわんばかり。と言っても、隅の方がお好きなようだが。
 まさに水族館向きの魚。人寄せの観点から見れば、実に有難いが、太っているから、餌代は相当な額にのぼるのでは。金銭的にペイするのか心配である。

 水族館に棲んでいれば、黙っていても餌がやってくるから大人しくしているようだが、南の海でも同じ態度なのだろうか。
 食べ物が少なくて、腹が減っていれば、気が荒くなるのでは。「人食い」と呼ばれるのも、単なる伝説とは思えない。
 そう思ってしまうのは、大きな眼で他の魚に睨みをきかせている感じがするから。餌を食べにのんびりやって来るからといって、(2)恐れるものがないだけの話で、気が優しいとは限らないだろう。それに、丸呑みが得意らしいから、なにかの拍子で、ヒトも丸呑みしかねまい。
 ダイバーも余り油断しないほうがよいと思うが。

 なにせ、ヒトは天敵である。
 208Kgもある大物が定置網にひっかかる時もあるそうで、100g700円で売られたという。ハタとしては上物の扱いのようだ。(3)

 --- 参照 ---
(1) 木船崇司[葛西臨海水族園飼育展示係]:“ 「南シナ海」水槽の主役、タマカイ−葛西” ZooNETニュース [2008/08/22]
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&inst=&link_num=9873
(2) naka: “ 大きな口” 沖縄美ら海水族館 [2008.4.18]
   http://www.kaiyouhaku.com/churaumidayori/archives/2008/04/
(3) “ 鍋なら600人分、巨大「タマカイ」 高知・室戸岬沖” 朝日新聞 [2007.11.27]
   http://www.asahi.com/food/news/OSK200711270031.html
(タマカイの写真) (C) veranda ミニネットZOO http://mininetzoo.com/index.html


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