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魚の話  2009年5月29日
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ねずみのて の話…


  ネズミ捕り お手をついても 許されず
   ネズミ君が格安料金の高速道路で喜んでとばしたら
   待っていたのは高価な反則金だったという。
   ネズミは愛される存在なのかも。

 先日、笠貝を書いていて、“鵜の足”という名称を思い出したのだが、貝の名前を見ていたら、“鼠の手”という名称の貝に気付いた。
 今年は子年だから、正月には注目を浴びたのだろうが、もう飽きられているのではないか。
 2cmにも満たない小さな貝で、ありきたりな形状だし。

 ただ、“鼠の手”といわれると、確かにそんな感じはする。
 もっとも、貝殻の筋(放射肋)をよく見れば、指の数が多すぎる。
  → 「ネズミノテ 鼠の手」 (C) 微小貝データベース

 そう言えば、普通は、動物は「足」しかない。「手」があるのは類人猿では。
 もっとも猫は「手」があるようだ。犬は無いが。
 と言うことは、飼っていたハツカネズミ君の「手」ということかな。
 貝殻は鼠色ではなく、白いし。

 まあ、「ネズミのアシ」では語呂が悪いという単純な話かも知れぬが。

 それはともかく、この命名のセンスは鋭い。
 この貝を何枚かテーブルの上においたら、鼠が通った足跡という感じになるのは確かだから。

 もっとも、この貝は足は不要のようだ。
 浅海の岩礁に棲んでいるそうで、セメントで固定するのだと。(1)

 この手の小さな貝殻は、砂浜でよくみかけるような気がするが、セメントが壊れて、磯から潮に流されてくるのだろうか。

 --- 参照 ---
(1) “貝類の生息環境”「貝の博物誌」東京大学総合研究博物館
  http://www.um.u-tokyo.ac.jp/publish_db/2002Shell/03/03100.html
(ネズミのイラスト) (C) 素材屋じゅん http://park18.wakwak.com/~osyare/index.html


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