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魚の話 2009年6月12日 |
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とさかのりの話…最近は トサカ頭も ダイエットオジサンがメタボ対応で蠢く時代。パンク野郎がダイエットに勤しんでいても驚きではないらしい。 トサカノリの形状は鶏冠というより、杉の葉に近い感じがするが、紅褐色だから、妥当なところか。 この海藻を採取するなら、宴会の席だ、という人もいる。(1) 確かに。 宴席では、誰でもご存知の海藻である。ただ、その名前を知る人は僅かだが。 近頃は、サラダ用をよく見かける。彩りが楽しいということか。 生をそのまま干せばもちろん「赤」トサカ。これに熱湯をかけると葉緑素が浮き出て「青」トサカになるらしい。試したことはないが、時々、一部が緑色に変色することはある。 さらに、徹底的に水で晒せば色素が抜けて「白」トサカに。多分、アルカリ処理で脱色するのではないか。 この乾燥品の3色セットが海藻サラダの定番のようで、若布より人気があるとか。多分、ダイエットに最高と考える人が多いということだろう。 手間がかかっている割りには、磯の香りは薄いので、小生はつまらなく感じるが、かえってそれが上品ということで喜ばれるようだ。 以前、漁協で塩漬け超大袋が売られているのを見たことがあるが、それは刺身のツマ用だと思われる。もともとは漁師が用いていたものだったのだろうか。 なにせ、塩蔵ならいつでも使えるから、便利である。 どうも、この海藻の価格の感覚がわかないのだが、現在は、どうも高級食材らしい。 サラダが有名になる前は、白色が神津島産珍味とされていたような記憶があるが、そんなに高価ではなかった気もする。まあ、考えてみれば、潜水して採取しているのだろうから、安価な筈はないが。 値段が高ければ、敬遠しそうなものだが、ダイエットに効くとなれば、お金など関係ないと考える人も多そうだから、流行って供給不足状態に陥ったのかも。 もっとも、サイトを検索すると、少額の投資で、作業も容易ということで、養殖が始まっているようだ。(2)すでに、堅調なビジネスに育っているらしい。(3) そうなると、そのうち、類似品が海外から入ってきそうな予感がしないでもない。 できれば、輸出産業に育って欲しいところだが、日系人が多い地域以外は難しいか。 それよりは、これはチャンスとばかり海外生産が始まったりする可能性が高いかも。 --- 参照 --- (1) 川嶋昭二: 「海藻画集 トサカノリ」 海藻アート協会 http://monokaki-0138.jp/algal-art/art/kawasima-17.html (2) 薬師寺房: 「宇和海における人工採苗によるトサカノリ養殖技術開発」愛媛県水産試験場 http://www.pref.ehime.jp/060nourinsuisan/150nogyo-shiken/00001707021106/siteas/dayori/62pdf/5psuisan.pdf トサカノリの養殖方法[特開2008−92936] http://www.j-tokkyo.com/2008/A01G/JP2008-092936.shtml (3) 「【ふるさと便り】「養殖トサカノリ」出荷ピーク 愛媛」 産経新聞 [2009.5.9] http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/090509/sty0905092036003-n1.htm (鶏のイラスト) (C) 素材屋じゅん http://park18.wakwak.com/~osyare/index.html 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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