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魚の話 2009年7月3日 |
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イラブーの話…煮込んだら 鰻も蛇も 違い無き “イラブー”こと永良部海蛇はコブラの親類である。手を出さない限り、襲われることはまずないらしいが、まごうかたなき毒蛇。噛まれて毒が入れば、死ぬ可能性は極めて高い。 そんな危険な生物にもかかわらず、沖縄の牧志公設市場の鮮魚店では、生きたまま水槽に入れたりするようだ。(1) 「危険です。絶対手を触れないで。」程度の扱いのようである。(2) お気軽な土地柄ということか、あるいは、そこまでしても食べたいものなのかも。 蛇といえば、強壮を追い求める人達だけが愛する特殊な料理という気がするのだが、沖縄では結構ポピュラーなようだ。と言っても、最高級だそうだが。(3) 乾燥品を炙るか、燻製品を、昆布と長時間煮込むもののようだ。(4) 爬虫類だから、肺呼吸するにもかかわらず、生活の中心は海中で、産卵時だけ陸に上がるそうである。(5) 1時間近く潜水しているそうだから、すごい耐久力だ。肺が頭から胴体の後端まであるからというだけでなく、皮膚呼吸できるそうだ。 そういえば、ウエブ検索したら、鰻系のウミヘビがでてきた。こちらは、鱗もなく、鰓呼吸で、鰭もあるのだと思うが、実に紛らわしい。 毒海蛇がいない地域ならそれでもよかろうが、危険な生物と、問題のない生物を混同させるような名称は止めて欲しいものである。 なにせ、黒潮にのっかってくるのか、イラブーが串本あたりにも登場するのである。(6) --- 参照 --- (1) “ウミヘビ「指名手配」 牧志公設市場で逃走” 琉球新報 [2007年11月1日] http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-28567-storytopic-1.html (2) 「市場で魚見学、ウミヘビも売ってた」 blog三浦陽[2009.04.20] http://yaplog.jp/yo-miura/archive/986 (3) 「イラブー料理」 琉球新報 沖縄コンパクト事典 [2003年3月1日] http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-40313-storytopic-121.html (4) 「イラブー汁」 沖縄料理のレシピ集 http://okinawa-cooking.tteiine.com/category/400426-1.html (5) 森哲: 「ウミヘビ入門−海に生きるへび達」 みどりいし [1994年] http://www.amsl.or.jp/midoriishi/0507.pdf (6) 「水族館の人気者 エラブウミヘビ」 串本海中公園 http://www.kushimoto.co.jp/ninki_erabu.html (蛇のイラスト) (C) 素材屋じゅん http://park18.wakwak.com/~osyare/index.html 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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