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魚の話  2009年9月25日
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こまいの話…


 呑み屋でも 氷下魚を焼けば “まほろば”に

  本当に美味しい干物を焼くと店は臭くなるのでは。

↑ photo by (C) 北海道無料写真素材 DO PHOTO http://photo.hokkaido-blog.com/

 「氷下魚」はよく知られた当て字の名称。誰が考えたのかわからないが、いかにも北の海のイメージが生まれる。コピーライターの作品では。
 この言葉の威力か、今や、居酒屋メニューとして定番化していると聞く。

 「又か」感あり。
 鱈やシシャモと同じで、獲れなくなっていくこと必定。もう始まっているのかも知れぬが。

 小生は山歩きに干し鱈を持っていった口だから、この系統の干物をわざわざ食べる気にはならず、敬遠している。
 鱈系は、身に水気が多く、干物は塩がきつくなるのは避けられないし、乾燥させるとバリバリに堅くなる筈。・・・と考えていたが、一度食べると、その美味しさにはまるものらしい。
 ただ、そう言われても。

 まあ、「年中出回っている干物であるが、北の海を思って厳冬期に食べようではないか。」といった手の魚かと。
 「関東に住み身には、このコマイで焼酎をあおるのがなんだかわびしい」(1)との気分には同意したくなる。

 名前もコマイで、どうも景気が悪い。
 と思っていたら、出世魚らしい。大きさで名前が変わるのだ。ゴタッペ(幼魚)→コマイ→オオマイ(大型)なのだそうだ。(2)
 オオマイと聞けば、釣り師もじっとしていられなくなるのでは。

 ところで、オオマイという言葉があるなら、コマイとは、アイヌ語のコマエではないのでは。マタラやスケトウと比べて、小さくて“細か”魚と思うが。
 たまたま発音が似ていただけでは。

 --- 参照 ---
(1) 「氷下魚」 ぼうずコンニャクのお魚三昧日記 [2006年1月4日]
   http://uma-i.seesaa.net/article/11316416.html
(2) 「コマイ」 マリンネット北海道
   http://www.fishexp.pref.hokkaido.jp/exp/fish/kuwashii/19.pdf
(能取岬 流氷の写真) (C) 北海道無料写真素材 DO PHOTO
   http://photo.hokkaido-blog.com/


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