トップ頁へ>>> |
魚の話 2009年12月18日 |
「魚」の目次へ>>> |
|
はすの話…淡水の 魚料理を 懐かしみ京ではハス料理を楽しんでいたのだろうか。 ハスとは、非草食性のコイ。ブラックバスと競合するとかで、一般にも知られるようになった。といっても、季語(1)になっている位で、知らなかったのは小生だけかも。 それでは全国的に有名だったかといえば、疑問が湧く。国内では琵琶湖と三方湖のみに棲んでいる特殊な種だからである。 ただし、これは昔の話。 “1993年の県の調査で捕獲されて以来、三方湖では姿を見ることができない。”という。(2) この湖に注ぎ込む大きな川がハス川。それは“産卵のため大挙して遡上したこ とから”(3)名づけられたそうだ。“夏の[魚時]川はたく さんのハスで水面が盛り上がって見えた”というからすごい。 琵琶湖にしても、地引網のようなもので漁をしていたらしいから、ちょっとやそっとの数ではなかったと思われる。 保護する部署があっても、(4)治水工事は行うのだから、どうにもなるまい。無理なものは、正直にそう言えばよいと思うが。 もっとも、ここしか棲んでいないという訳ではないらしい。この魚の主食はコアユだからだ。琵琶湖の鮎を放流した川は少なくなく、そこには棲んでいる可能性が高いらしい。(5) ただ、ハス料理専門店があるのは米原くらいのようだ。(6)どこから獲ってくるのかはわからぬが。 尚、この魚の形態としての特徴は口にあるようだ。ウズベキスタンでは英語で“Amur three-lips”だし、北京語では“真馬口魚”だからである。(7) ハスというのも、口が曲がっているから、“斜”ということか。それにしては、漢字が、魚偏に時というのがどうにも解せぬが。 --- 参照 --- (1) 「[魚時]/はす」 http://cgi.geocities.jp/saijiki_09/kigo500g/031.html (2) 「ハス、三方湖から姿消す」福井新聞 [2009年4月16日] http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/others/index.php?id=32&pid=48 「ラムサール条約湿地「三方五湖」魚類調査の結果について」福井県自然保護課 [2008年3月28日] http://www.pref.fukui.jp/doc/shizen/mikata-goko/gyorui-chousa_d/fil/001.pdf (3) 大津太湖汽船会社絵はがき「(琵琶湖名所) 雄松の[魚時]漁」 東北芸術工科大学東北文化研究センター http://www.tobunken-archives.jp/DigitalArchives/record/9377CFCB-8AFB-9F2A-14F0- 1B188E8E349F.html;jsessionid=D3B2DD50278F6A76C52FD4ADA8238CD9?lang= (4) 三浦正親: 「ハスプロジェクト推進協議会」 http://www.fcnc.jp/topics/fukuinatureguide46/hasupuro.pdf 「三方湖のハス 」 福井県自然保護課 http://www.erc.pref.fukui.jp/gbank/tokusei/d00079.html (5) “「ハス」 コイ科なのに魚食魚” blog 近江フィールドワーク [2007年09月04日] http://blog.goo.ne.jp/ryu-oumi/e/ff2d27709be9130bd93693638523d580 (6) 「滋賀県米原市『やまに』のハス料理 03」ぼうずコンニャクのお魚三昧日記 [2009年6月23日] http://osakana.zukan-bouz.com/cat15/2009/06/ (7) “Common names of Opsariichthys uncirostris” http://fishbase.mnhn.fr/comnames/CommonNamesList.php? ID=22928&GenusName=Opsariichthys&SpeciesName=uncirostris&StockCode=18201 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
|
(C) 1999-2009 RandDManagement.com |