トップ頁へ>>> | 魚の話 2014年1月8日 | 「魚」の目次へ>>> |
| みずだこの話…吸盤の 旨みが踊るや 酒の鍋 蛸シャブは現代の「企画」食。出汁でなく、生酒が一番素敵。 水蛸は世界最大の蛸/Giant Octopus。棲家は北太平洋/North Pacificだが、どのようにして、どの辺りで成長するのか、はたまた、どの位の蛸口かはわかっていないようだ。 ただ、成蛸は海老・蟹類が好物で、海胆や帆立貝も喜んで食べるそうなので、日本人からすれば随分と贅沢な海鮮食で生活していることになる。 もっとも、寒流に大量に存在するサンマのような魚類も大いに食べるようである。 要は、なんでも食べてみる輩ということ。烏トンビが巨大な上に丈夫なので、太くて力強い腕足で掴むことができさえすれれば、どんな動物だろうと噛み砕くことで餌にしてしまうらしい。 ヒトは襲わないとされているが、滅多に出会わないからだろう。 なにせ、呆れることに、海鳥まで襲ったりするのだから。・・・ → "B.C. woman nets fame for photos of octopus eating seagull" by Sandra McCulloch, Postmedia News; May 3, 2012 なんと言っても有名なのは、サメを捕まえるシーン。決戦などというものではなく、側にやってきたのですぐに足で絡め、即捕獲というだけ。鮫肉はたいして美味しくはないと思うが、折角やってきた餌なので頂戴しておくかといったところでは。 → 衝撃映像 サメVSタコ National Geographic 2009年の映画「Mega Shark vs Giant Octopus」の宣伝臭もなきにしもあらずだが。 蛸伝説は各地に残っていて、陸上にあがって牛馬をさらうと言われていたりするが、そんな話もわかる気がする。当時の大蛸はとてつもなく巨大な体躯だった可能性が高いからである。それに、蛸は30分位なら、土地に水気がありさえすれば平然と移動する。当然ながら、餌の形態に近いものに出会えば、抱え込んで海に引きずり込むだろう。そんな姿を知らない筈がないのだから、まあ、ありそうな話となろう。 そんな見方をされていたのだから、獰猛な輩と見られていたのだと思うが、現代のイメージは逆で、愛されるタイプのようである。もっとも、最近は、超巨大な大王烏賊人気に押されて、余り注目を浴びなくなったようだが。 しかし、津軽海峡に面した北海道南端、函館市戸井のご当地キャラクター「トーパスちゃん」は未だ現役らしい。姿形はミズダコというよりは、ヤナギダコの感じもするが、一村一品運動の一環から生まれたのだろうから、シャブシャブ水蛸流行りにのったキャラだと思われる。 函館は「イカール星人」の烏賊の街であり、これに対抗するかのような蛸町が相乗効果があるという感じはしないが、それこそこが漁師の世界というところか。 もっとも、今やこの地は生〆鮪が中心。その昔は真昆布だった筈。世界大戦後は大漁で沸き返った鰊獲り。それぞれ、大いに儲けたことだろう。 日本の北方漁業の典型像と言えそう。 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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