表紙 目次 | 魚の話 2015年4月18日 みじんこの話Φ 水蚤 微塵子に 長距離旅行の 声を聴く"ミジンコ"を「水蚤」と書いて欲しくない。晩春の美しき季語である。 微塵子問題が存在することをご存知だろうか。 四色問題同様に解決可能だと思うが、今のところ魅力的な仮説があがってきてはいない模様。 ここは、是非とも、「私説 ミジンコ大全」の著者に、さらなる私説を携えてご登場願いたいもの。 この方のお蔭で、ミジンコ君も市民権を得たようなものなのだから。それまでは、水中浮遊微生物ということで、餌としてしか見なされていなかったのに、一挙に甲殻類のペット動物の地位に登りつめた訳である、確かに、そのお姿は、蟹の親戚臭い。 ただ、思った以上に種々雑多な一族のようである。・・・ミュージッシャンの片手間仕事とは思えない、一族の網羅的写真集があるので、ご興味がある方は眺めるとよいだろう。 → ミジンコ図鑑"@AKIRA SAKATA Official Site 今迄、全く知らなかったが、俗称ミジンコには、異なる生物も入っているそうだ。じっくり観察し続けるとわかってくるらしい。 【体躯の特徴】 "真正"ミジンコ・・・丸っこい "剣"ミジンコ・・・細長い "貝"ミジンコ・・・二枚貝風情 「剣」は「犬」のミスタイプではない。 【泳ぎ方】 "真正"ミジンコ・・・バタフライ "剣"ミジンコ・・・犬かき "貝"ミジンコ・・・自由形 尚、上記の出典は、お笑いWikiではないので念のため。 【学者による甲殻類の分類名称】 ミジンコ・・・鰓脚綱枝角目 ケンミジンコ・・・顎脚綱橈脚亜綱キクロプス目 カイミジンコ・・・顎脚綱貝虫亜綱貝ミオドコピダ目 さて、持ち上がった微塵子問題だが、簡単に言えば、「古代、日本にミジンコはいたか?」との、実に単純明快な質問。 もちろん、「Yes.しかし、外来種ミジンコによってすべて駆逐されてしまった。」もアリうるし、「No.」でもよい。 何故に、こんな話が持ち上がったかと言えば、なんと、日本のミジンコは4個体のクローンと判明とのニュースが駆け巡ったから。 → 「ミジンコはたった4個体を起源とする北米からの帰化種だった ─日本に生息する生物の意外な由来─」 平成27年04月07日 東北大学大学院生命科学研究科(pdf) しかも、それは北米からの外来種だというのだ。 さすれば、ペリー提督余計なことをしてくれたとなりがち。ところが、そうは問屋が卸さず。 渡来は古代とのデータが出てしまったのである。しかも、たった4匹。それ以降は多分鎖国状態で今日迄来たのである。 要するに、古代、先駆者4個体が上陸し、その後は絶対単性生殖で日本全土を席巻した訳だ。ミジンコ君、凄すぎ。 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> (C) 2015 RandDManagement.com |