表紙 目次 | 魚の話 2017年8月10日 いれずみこんにゃくあじ の話タトゥー掘る 蒟蒻野郎の 心意気 はたして、蒟蒻に刺青を入れることができるのだろうか。 刺青蒟蒻鯵/(貧骨魚)襤魚/Ragfishは、北太平洋の深海魚で、全長2mにもなる。 名称は、紫紋でもよかったと思うが、南方海人の刺青風習に似た印象を与えたかったのだろうか。ただ、寒い方の魚であるが。 鱗が無く、肉がブヨブヨなので、蒟蒻的ということのようだ。そこらは、いかにも深海棲らしき特徴。 中国語が示唆しているのは、軟骨魚ということ。そうだとすれば、硬骨魚の先祖還りかネ。 どう見てもアジに似ているとは思えないが、よくわからないから、仮にアジにしておこうとなったのであろう。 それも無理はないのであって、幼魚期は、といっても真鯵より大きかったりする訳だが、生活圏が深海ではなく、沿岸の表層なのである。このため、時として、沖合の定置網にかかる。従って、滅多にお目にかかれぬ深海魚とも言い難い。 ところが、成魚になると水深1,000m棲に徹するらしく、そうそうお目にかかれなくなる。そうなると、体つきもかわってきて、腹鰭が消滅し、体色も黒褐色に。多分、もともとは別種とされていたに違いない。 結果、"若者はパンク"との象徴的魚になった訳である。 その程度のことが判明している以外、今もって、生態はなにもわかっていないようである。 分子生物学の解析では、一応はアジも属する大きなグループに属しているのは確かだそうだが、一番の近縁はキンメのような大きな目で大きな背びれが目立つ扁平な体型の八重鱚/鬣魚/Manefishとの結果がでているそうだ。 こちらも、もちろん深海魚。(アクアマリンふくしまが"深海のエンゼルフィッシュ"ということで展示に挑戦し続けてきたことで知られる。) 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> (C) 2017 RandDManagement.com |