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魚の話  2017年12月30日

ブラックアイゴビー の話

👀 棲めば良し 目玉クリンと アピールし
     少々の温度変化など気にすせず生活。

東太平洋では、珍しくもない種で、米国のアクアマニアやダイバーによく知られているようだ。
  ブラックアイゴビー

日本の水族館には、たいてい展示されているのではなかろうか。
  → 葛西臨海水族園 カナダ ブラックアイゴビー
     by Sasuke Tsujita@YouTube2014/08/12

ところが、意外にも、それほど飼われていないという。どういうことかわかりにくいが、トロピカル的な鯊の水槽に同居させることがむずかしいかららしい。喧嘩しないにもかかわらず、理由がよくわからないまま弱ってきて、息絶えるので敬遠されるようだ。
と言っても、その温度に適応できないとも思えないのである。東太平洋の、北はアラスカから南のメキシコまで、砂底で出会ったとの報告をみかけるからだ。これほどの水温変化耐性は驚異的と言えよう。魚は変温動物だから、代謝機構がどうなっているのか気になるところ。ともあれ、素人的には、かなり丈夫な暖海棲と解釈しがち。
ところが、どうもそういうことではなさそうなのだ。

魚に訊いてみた訳ではないから、本当のところはなんとも言い難いが、好みは冷水らしい。
そうなると南方では深い場所が心地よいことになる。普段は冷たいところにいて、必要に応じて、暖かいところまで上ってくるのであろう。そんな習性なので、常時暖かい水槽に入れられると体がもたないのではあるまいか。

つまり、冷海水で飼うべき鯊ということ。メキシコ辺りに棲み、人気が高そうな種も暖海棲でない可能性がありそう。
  ブルーバンデッドゴビー

ハゼは、いかにも熱帯発祥な魚ではあるが、亜寒帯にも適応できる種が存在するようだ。
  ジェフリーゴビー
この仲間は冷海水好きと言えるのでは。情報が少ないのでよくわからないが、南西アイスランド〜ケルト海に棲むようだ。
従って、その棲息温度帯は海水温8.4〜11.8℃。[@EOL]
この温度だと、日本列島より北方にあたる海域に当たる。正真正銘の亜寒帯である。
(夏の海だと、伊豆では27℃。樺太で12℃、アリューシャン列島に至りようやく9℃。)

 ○Buenia・・・ブエニア類
  安芬冰島鰕虎魚/De Buen's goby(affinis)@地中海
  冰島鰕虎魚/Jeffrey's goby(jeffreysii)@南西アイスランド〜ケルト海
  -(massutii)
 ○Rhinogobiops/吻鰕虎魚・・・リノゴビオプス類
  Blackeye Goby(nicholsii)
 ○Lythrypnus・・・リトリプヌス類
  斑馬血鰕虎魚/Zebra Catalina goby(zebra)
  藍帶血鰕虎魚/Bluebanded goby(dalli)

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