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魚の話  2018年2月1日

えそはぜ の話

😀 隠れ身で 大口開けて 餌ねだり
  川底棲で保護色の術に熟達した鯊。

2017年に、エソハゼ属に新種"ninja"が記載された。
["シノニム・学名の変更"日本魚類学会2017.7.25]
  "忍者"鯊

エソハゼ類と呼ばれている川の中流域の底棲小魚類だ。忍者と呼ぶにふさわしい能力を持っているが故の命名。
この類縁は、多かれ少なかれ環境に合わせた保護色を呈する能力を持っている。
しかも、頭だけ出して砂礫に身体を埋めていたりするから、簡単には発見できないのである。

しかし、台湾から近縁が輸出されており、愛好家に飼われている模様。
  Taiwanese colour change micro goby

この名称でわかるように色を変えるのだ。適宜周囲の情景に合わせるらしく、個体外観差も大きいのが実情のようだ。そうなると、標準設定は極めて難しい訳で、種の判定はえらく厄介だろう。

尚、[エソ]と命名されているのは、単にエソ的に口が大きいからだろう。当然ながら肉食。
  
隠れるように生きているから臆病かと思ったら、飼育家曰く、ピンセットで与える生き餌を食べる程度には懐くそうだ。

【真鯊、等が所属する《Gobionellinae》グループ】
  <北方淡水進出志向>  → 「はぜ 全体像」
 ○Schismatogobius・・・エソハゼ類
  /ェ帶裂身鰕虎魚/
     Taiwanese colour change micro goby(ampluvinculus)@台湾〜先島
  /羅氏裂身鰕虎魚(roxasi)エ@フィリピン〜台湾〜先島
  /斑紋裂身鰕虎魚(marmoratus)@フィリピン〜沖縄
  "忍者"鯊(ninja)@先島
  -/コ氏裂身鰕虎魚/Red-neck goby(deraniyagalai)@熱帯域(インド洋に注ぐ川)
  (fuligimentus)@ニューカレドニア
  Vanuatu goby(vanuatuensis)@バヌアツ
  -/勃氏裂身鰕虎魚(bruynisi)
  (vitiensis)@フィージー等の南太平洋島嶼
  -/裂身鰕虎魚(insignus)@フィリピン
  (hoesei)@豪州
  (alleni)
  (arscuttoli)
  (baitabag)
  (bussoni)
  (essi)
  (mondo)
  (risdawatiae)
  (saurii)
  (tiola)
  (tuimanua)

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