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■■■ 2015年5月3日 ■■■

解巻貝類…

 結構な 世ではないかと 穴を出ず
  絶滅危惧の 時代も知らず



現代的には巻が解けたコロネ型の貝殻と言えばおわかりになるだろうか。巻貝と言えばその通りだが、螺層を感じさせる貝殻ではない。
巻貝も、岩に固着して生き抜こうと決意すれば、こうならざるを得ないという見本を示してくれたようなもの。

当然ながら、住環境というか、海流に応じた家になるから、個性豊かな巻き方になりがち。
  蚯蚓貝/Slit worm shell/蠕形蛇螺
   大殻蚯蚓,苔蚯蚓
  百足貝/蜈蚣蛇螺
  大蛇貝/Scaly worm shell/大蛇螺
   琉球蛇貝/綴殼蛇螺,龍の子蛇貝
  蓋持蛇貝/有蓋蛇螺 ・・・他の蛇貝は蓋無しか。
  縺蛇貝・・・形が相当な異端だ。
この辺りまでは、それらしき貝殻に出会うこともあるし、よくよく見るとタイドプール近傍に棲息している。細かな分類はわからぬが、手を入れた岩礁は駄目だが、そうでなければどこにでもいそう。
塩茹ですると美味しいとの記載もあるが、時期や場所によるのではないか。そうでなければ、岩から簡単に取れるから、とっくに食べ尽くされていそう。

なかには、鎌首を持ち上げているというか、要するに管を上に立てる設計に凝る種類も。動けないのだから、足に絡めて餌を漁るならこの方が優れてるかも。
  琥珀首立蛇貝
  竜宮蔓

以下は図鑑というか、ウエブ写真に登場する、似たような形の貝殻。分類学的には、上記とは縁遠い。
  のたうち貝・・・熱帯の小さな蝸牛か。
  石鏑・・・珊瑚礁に穿孔するらしい。

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