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魚の話  2018年2月2日

かたほしおおもんはぜ の話

 海の底 肩の黄星で 自己主張
  熱帯の海に拘っていそう。

"オオモン"は大紋と記載するようだが、[@和歌山県立自然博物館公式ホームページ]小生は黄紋にしたかった。
写真を見ると、眼を通って下に黒い筋。頭から尾にかけて、数本の褐色の破断的直線が走る。さらに、胸鰭の付近に黄色斑。黒筋に多少のユーニク性はあるものの、黄色の星がないと、他の鯊と類似した意匠である。
  肩星大紋鯊

大紋と言うほどの模様はなさそうだが、おそらく精神的に安定している状態での写真なのだろう。緊張してくると大きな紋が見えると解釈しておこう。

明らかに熱帯性の魚。潮流に流されて日本にもやってくるが、死滅回遊魚らしい。

この辺り、小生は大いに気になる。

と言うのは、オオモン鯊類が属しているグループは、ハゼの"本流"ではなく、真鯊等が所属するグループだからだ。小生は、"本流"とは<熱帯棲分志向>であり、後者のグループとは<北方淡水挑戦志向>と考えたのだが、そうするとオオモン鯊は当てはまりそうにない。まさに、このグループ唯一の例外的存在なのだ。

要するに、この仲間は熱帯の"海"に拘っており、汽水域や北方に展開する気はなさそうということ。

【真鯊、等が所属する《Gobionellinae》グループ】
  <北方淡水進出志向>  → 「はぜ 全体像」
 ○Gnatholepis・・・オオモンハゼ類
  肩星大紋鯊/肩斑鱗鰕虎魚/Eyebar goby(cauerensis)
   -/黄點鱗鰕虎魚(inconsequens)
   Hawaiian shoulderspot goby(hawaiiensis)@ハワイ
  大紋鯊/鱗鰕虎魚(anjerensis)
   アデ大紋鯊(ophthalmotaenia)
   -/達澳鱗鰕虎(davaoensis)
   -/臀斑鱗鰕虎魚(deltoides)
  菱鰭大紋鯊/-/Yoshino's goby(yoshinoi)
  -/湯氏鱗鰕虎魚/Goldspot goby(thompsoni)
  Rapanui goby(pascuensis)
  -/捷泳鱗鰕虎魚(baliurus)
  -/美尾鱗鰕虎魚(calliurus)
  -/乃氏鱗鰕虎魚(knighti)

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