表紙 目次 | 魚の話 2018年2月5日 バヌアツエンペラー の話はるばると 大遠征して 楽園へヒト族の渡来史は見えて来た。急流棲鯊はどこから来訪? 小生はダイビングはしないが、太平洋にぽっかりと浮かぶバヌアツの本島に数時間滞在したことがある。いかにもフランス植民地の歴史を感じさせるお洒落な離島だった。 そんな地の標高70mの礫性の川底で、2007年に発見された鯊がある。隔絶された地で独特な進化を遂げた種であろう。 経緯はわからぬが、研究第一人者への献名となった。 L'empereur du Vanuatu 結構、カラカラに乾いた晴天が続く季節が長いと聞くが、どこかに水だまりを見つけて生き延びるのだろう。そして、猛烈な雨がふる時期を待って、繁殖のために海に出ることになる。産卵で一生を終えるのか。 現地の人々が関心を持つような魚とは思えないから、ひっそりと暮らしていけたのだろう。 同じ離島だが、カリブのセント・ビンセントに棲んでいる類縁のSirajoは食用にされる。海際で家族総出で大量に孵化した稚魚を獲るのが風物詩らしい。カレー+ガーリック味付けにした天麩羅的料理が名物として知られている。"獲れずゾ、獲れるゾ"といったところか。 "Tri Tri" カリブから中米にかけては、この類縁がどこの河川にも棲んでいる可能性が高そうである。 ということで、坊主鯊が代表を務めるグループでの海外版をまとめてみた。・・・ 【坊主鯊、等が所属する《Sicydiinae》グループ】 <急流挑戦志向> → 「はぜ 全体像」 ○Akihito・・・アキヒト類 @バヌアツ淡水 Futuna's emperor(futuna) Vanuatu's emperor(vanuatu) ○Cotylopus・・・コティロプス類 @インド洋アフリカ側[モーリシャス, レユニオン,…] (acutipinnis)@淡水〜海水 (rubripinnis)@淡水 ○Parasicydium・・・パラシキディウム類 @中央アフリカ・象牙海岸淡水 (bandama) ○Raogobius(=ヨロイボウズハゼLentipes andamanicus) ○Sicydium・・・シキディウム類 @中米[例外的にアフリカ中部棲存在]淡水[一部に淡水-海水両棲] Smoothbelly goby(gymnogaster) Multispotted goby(hildebrandi) Sirajo, "Tri Tri"(plumieri)@カリブ Spotted algae-eating goby(punctatum) (adelum) (altum) (brevifile) (buscki) (bustamantei) (cocoensis) (crenilabrum) (fayae Brock) (gilberti) (rosenbergii) (salvini) 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> (C) 2018 RandDManagement.com |